Diary

春よこい


ついこの前、新しい年を迎えたと思ったら、今日はもう節分。いつの間にか日が長くなり、日差しにも力強さが感じられるようになり、園庭の桜や梅、ケヤキにも小さな新芽が育っていることからも春が近づきつつあることを感じます。そんな中、午前中に郵便局へ出かけるため外へ出ると、豆まきをしていたのでしょう、2歳児H組のバルコニーの方から「ウオ〜!ウオ〜!」という担任のY先生の大きな声が響いてきました。園庭全体に響くその声は隣のT組に聞こえないはずはなく、それだけでなく、園庭を越え近所をお散歩している方々や、隣の1歳児クラスにも聞こえていたと思います。しかし、Y先生が鬼役ということで子どもたちも安心しているのか、クラスでの実態はわかりませんが、僕のところにはどこからも泣き声は聞こえてきませんでした。そのほかのクラスでも豆まきをしたようですが、4歳児A組の子どもたちが作った鬼のお面は、A組の子どもたちのカラーを表すかのように、色も形も表情もみ〜んなバラバラで個性豊かに出来上がっていました。そして、そのお面をつける子どもたちは誇らしげで嬉しそうで、ニコニコしていて誰一人「鬼」などなく、みんな「福」そのものでした。
 さて、4歳児H組のNちゃんとKちゃんが昨日の夕方から降った雪が残る園庭で何かを見つけたらしく放射線量を計測している僕のところへ「園長先生ちょっと来て!ここに何かあるよ」と声をかけて来ました。ちょうど数分で計測が終わるところだったため「ちょっとだけ待ってて」とお願いし、計測を続けその後すぐにNちゃんたちが待っていてくれていたところへ行ってみると、そこには昨夜か朝にやって来たと思われる動物の足跡が残っていたのです。そのような小さな発見を喜び僕に知らせてくれるNちゃんですが、どうやら本当に伝えたかった喜び、嬉しさは足跡ではなかったことが満面の笑みを浮かべながら「園長先生、あのね、よん月(四月の意)に赤ちゃん生まれるんだよ」と教えてくれたことでわかりました。Nちゃんにとってよん月(春)が来ることは嬉しくて(待ちどうしくて)仕方ないことでしょう。
2017年02月03日(金) No.1993 (園長日記)

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