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違和感
文部科学省が小学校6年と中学3年の全員を対象に4月に実施した2016年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果が発表されました。様々な課題があるものの「学力の底上げは進んでいる」ということのようです。しかし、科目ごとに順位が発表されることが各県、そして子どもたちにとって必要なことなのか、また、そもそも、この国語と算数・数学だけの学力テストが必要なことなのか疑問に感じてしまいます。国語や算数・数学が大切であるということ、勉強できることの大切さは否定しませんが、テストの対象とならない理科や社会、音楽や体育となどの他の科目はどのように考えられて(扱われて)いるのでしょう?国語や算数・数学より他の科目が好きな子どもたちだっているはずなのに、なぜ、限定した科目だけで調査結果とするのか、他の科目がないがしろにされていないか違和感を覚えてしまいます。そして、もし、学力の底上げが進んでいなかった場合、文科省(国)はどのような策を講じるのでしょう。学校のように勉強することを乳幼児期にまで求めるようになりかねません。テスト問題を解くこと、点数を取ることだけが学力とすることにも違和感を覚えます。大学入試のあり方も変化してきているにもかかわらず、小学校・中学校に求められていることは相変わらずどころか、逆行しているように思えます。乳幼児施設にまで妙なテストが行われるようなことがないことを願うとともに、遊びを通して様々なことを学ぶ事こそが乳幼児期に大切であるという事がぶれない保育を続けていきたいと思います。そんな保育をしているから宮城県の小学校は全科目平均を下回っていると言われるような事があったとしても・・・。
2016年09月30日(金)
No.1906
(園長日記)
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