Diary

子どもたちには敵わない!?


園庭を隅の方から覆い尽くすようにはびこる様々な草を頑張って抜くのですが、その成長の早さと生命力に一人で立ち向かっても敵うはずもないのですが、このところずっと4歳児H組のM先生が外遊びをするときに草むしりをしてくれることで随分スッキリしてきました。そんなM先生の姿を見ている子どもたちは「何してるの?」「一緒にする」と言って手伝ってくれるようになり、草を抜く、抜いた草を手押車に載せる、その草を運ぶといった具合に分業化される様子も見られるようになりました。そして、今朝もM先生がいつものように草むしりを始めてくれたのですが、黒く大きな(グロテスクな)幼虫が出てくるという虫好きの子どもたちにとってこの上ない出来事が起きたこともあり、M先生の周りには5歳児の子どもたちが増え、幼虫や虫を捕まえる(探す)ために草むしりが始まりました。そんなM先生や子どもたちと一緒に僕も作業をしたのですが、虫を探すことが目的であったとしても子どもたちが加わっただけで草がどんどんなくなり仕事がはかどることを再確認しました。同様に先週「おじいちゃん・おばあちゃんありがとうの会」で園庭を駐車場として開放するためY先生、T先生、と一緒に頑張って移動した車型の遊具を元の位置に動かす作業を子どもたちが手伝ってもらったのですが数人の先生たちがいたとはいえ子どもたちの力は侮れないことも確信しました。
 さて、今朝、こんな嬉しい出来事がありました。4歳児A組のSちゃんがお母さんと「園長先生に渡しなさい」話をしながら登園してきました。一体何があったかと思ったらSちゃんが駐車場で拾ってくれた誰かの服を手にしています。するとお母さんがSちゃんに再度「ほら園長先生にお願いしなさい」と話しました。そこで「Sちゃんおはよう!どうしたの?」と声をかけると「あのね、これKちゃんのだよ」と返事をしてくれたのです。「じゃあ、Kちゃんさっき来たばかりだからお部屋まで持って行ってくれる?」と話すと自分の保育室へ行く前に嬉しそうに1歳児S組の保育室へ向かい、Kちゃんに落し物の服を届けに行ってくれました。僕はSちゃんの自信たっぷりの表情にその服が本当にKちゃんの服なのか確かめることもなくお願いしたのですが、確かにKちゃんの服だったことに驚くと共にSちゃんの優しさがとても嬉しくなりました。それにしても普段あまり接点がないSちゃんがなぜKちゃんの服だとわかったのか不思議でなりません。
2016年09月21日(水) No.1900 (園長日記)

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