保育日記

間違いない！？

近年、子どもたちの外遊びが減り、それに比例するかのように五感を働かせる機会も減り感情が育ちにくくなっている時代と言われています。しかし、第一光の子保育園の子どもたちは嗅覚、視覚、触覚、視覚、味覚という五感を使って日々遊んでいます。今朝それを象徴するかのようなことがありました。僕が園庭でいつものように空間線量値を計測していると、先日までプールが置いてあったあたりから誰かが遊具小屋から持ち出した一斗缶を叩く音が響いてきました。その音はまるで高校野球などでの応援のようなイメージ。ところが、音源から離れる事50～6０㍍のところにある車掌車の付くでしゃがんで遊んでいた3歳児T組のKちゃんなど3人の女の子が何やらキョロキョロしながら話し会いを始めました。そうかと思ったら、急に立ち上がり僕の方を向き、近くまでやってきて「園長先生、何か音するでしょ」「これは、花火の音だよ」「どこかでお祭りしてるからだよ」と真剣な表情で教えてくれた後、元のところに戻り遊び始めるのです。前述の通り実際は誰かが一斗缶を叩いている音だったのですが、花火だと信じて疑わないKちゃんたちはその音を確かめることもなく一斗缶花火を楽しんで⁉いたことになります。ただ、もしKちゃんたちが花火の音を聞いたことがなければ（知らなければ）あの音は単なる騒音となったかも知れませんし、音源を探しに行った可能性もありますし、興味を持たなかったかも知れません。何はともあれ、子どもたちの間違った聴覚に笑わせてもらった出来事でした。

2016年09月15日（木） No.1897 (園長日記)

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