Diary

明日は東日本大震災から2000日目


保護者が働いている・いないにかかわらず利用可能。集団活動・異年齢交流に大切な子ども集団を保ち、すこやかな育ちを支援。待機児童を解消するため、既存の幼稚園などを活用。充実した地域子育て支援事業で、子育て家庭を支援。といったことを目的に作られた「認定こども園」は、幼稚園と保育園を一体化した施設として18年度から始まり、ここ数年間で数が増えています。しかし、これまで幼稚園(文科省)と保育所(厚労省)の二重行政が問題視や批判されていましたが、認定こども園は内閣府となり、行政の一本化からはほど遠い三重行政へ突入したと思う方も多いのではないでしょうか。では、そのことで現場ではどのようなことが起きているでしょうか?例えば今日のように大型で強い台風が直撃し被害を及ぼしそうとなった場合、幼稚園や認定こども園は小学校等と同じように前日から「休園」という判断をすることができますし、インフルエンザなどの感染症が流行した場合は学級閉鎖という措置をとることが出来ます。
一方、保育所(園)は保護者が就労している等のお子さんをお預かりするという性質上いかに大型で強い台風が迫ってきても、感染症でお休みする子どもが増えたとしても休園にすることや学級閉鎖にすることが出来ません。しかし、幼稚園には入園することが出来ない乳児をお預かりしている保育所だからこそ休園や学級閉鎖という判断を下すことができるように(すべき)だと思ってしまいます。それは、決して仕事を投げ出すとかいうことではなく、東日本大震災が発生した時、お迎えを待つ間、保育者と一緒にいつもと同じように過ごしていた子どもたちが、保護者がお迎えに来た途端それまで見せなかった涙を流し(泣いて)抱きつく姿を見たとき、どんなに先生たちのことを好きであっても(信頼していても)保護者に代わることが出来ないと感じたからです。
 さて、今日は多くの保護者の方々が家庭保育や早い時間にお迎えにいらして下さるなどご協力下さいました。保育園は台風に備え様々な準備をしていましたが、夕方4時を過ぎた現在、全く被害がありません。明日はあの東日本大震災から2000日目を迎えます。津波被害があった沿岸部は台風10号が東北地方を直撃するということで我々と比較にならない緊張感に包まれていたことでしょう。大きな被害がなく過ぎてくれることを祈ります。
2016年08月30日(火) No.1885 (園長日記)

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