Diary

嬉しいことばかり


午前中11時ちょっと前のことです。職員室で仕事をしていると3歳児H組のM先生が慌てた様子で職員室へやってきました。その様子に誰かが怪我をしたかまたヘビでも出てきたのだろうと思ったら嬉しそうに(ニコニコしながら)「園長先生、Y君M君が来てます!」というのです。そのM先生の驚きように二人が卒園児のY君とM君であるということがピンときました。そこでバルコニーへ出て門の方を見ると在園していた時と全く変わらないまま大きくなった二人が「こんにちは!遊びにきました」と挨拶してくれるではありませんか!そこで「こんにちは、鍵を開けて入っておいで」と声をかけると今度はしっかりとした声で「ありがとうございます」と言いながら扉を開け園舎に入ってきました。しばらくぶりに保育園に来ることができたのが嬉しかった二人はM先生と話をしながら園内を回り自分たちが生活していた時との変化を見つけていました。一通り園内を巡った後は園庭に出てまたしても環境の変化を探すとともに「あれ、このお家こんなに小さかったっけ?」とか電気のスイッチを指差しながら「Mはジャンプしなければここに届かなかったよな」と話し合っていました。当時担任の先生の手を煩わすことのあった二人が保育園時代を懐かしみながら話し合い、先生たちに対して敬語を使って話しや返事をする姿に大きな成長を感じ嬉しくてなりませんでした。もしかするとY君M君だけでなく卒園児の中には保育園に来たいと思っている子どもたちもいるのだと思いますが、小学生になると「保育園に行くことは恥ずかしいこと」とになり、笑われてしまうなんてこともあるのかも知れません。しかし、二人はそんなことを感じさせることなく喜んで過ごしていきました。彼らがこんな風に育ったのは間違いなくお母さんの大らかさだと思いますが、保育園時代に自分たちのやりたいことを思う存分楽しんだということも大きな要因のように思います。夏休みも残り僅かとなってしまったため、この夏に彼らがもう一度遊びに来ることはないでしょうが、Y君M君に限らず卒園した子どもたちが成長した姿を見せに来てくれることを楽しみにしたいと思います。
 さて、園庭に車掌車が運ばれ明日2週間を迎えますが、たった2週間だけで子どもたちの遊びに必要不可欠になったようです。4歳児H組のYちゃんは「園長先生、電車に乗るための切符見せてあげる」と言って握りしめていた結構な数のイチョウの葉っぱを見せてくれました。「じゃあ、電車に乗りたいお客さんに切符渡してあげてお出かけしたら?」と話すと「うん!」と返事を残し車掌車に(踊り場に)乗り込み電車に乗りたい子どもたちにイチョウの葉っぱの切符を渡していました。誰に言われたわけでもなく自分で遊びを考え展開させて行く子どもたちの姿にオンボロであっても車掌車を購入したことは間違っていなかったと自己満足に浸るだけでなく、もっともっと喜んでもらえるようにプラットホームなど作ってあげたいと夢が膨らんでいます。
2016年08月23日(火) No.1880 (園長日記)

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