Diary

また1つシンボルが・・・⁉


「園長先生ありがとう」そう言って5歳児N組のR君が降園していきました。なぜ、そして何に対して「ありがとう」なのかと言えば、特別R君に何かしてあげた訳ではなく、子どもたちが給食を食べ終えお昼寝の時間になる頃、ついに念願の緩急車(車掌車)が大型トレーラーに載せられ保育園に運ばれ、園庭に設置されたからなのです。普段見ることなどない大型クレーンがトレーラーを待ってスタンバイしていてそこに貨車を載せたトレーラーが到着するなど次々に現れる本物の“働く車”を目の当たりにして子どもたちは大喜び。そのため定位置に設置する作業が始まると子どもたちは大喜びしてお昼寝どころではなく2階バルコニーに整列して「ガンバレー・ガンバレー」と声援と励ましの言葉が投げかけられました。しかし、長いこと待ち望んでいた車両が目の前に届けられ、それが本当に園庭に降ろされる。そんな瞬間・現実に立ち会っていることに子どもたち以上に僕が興奮していたと思います。一方、貨車の作られた時代やこれまで置かれていた状況を考えても、その車両の状態には課題が多く、これからが大変になることは間違いありません。しかし、しっかり手を加え綺麗になった時、間違いなく園庭を取り囲む「桜の木」同様、保育園のシンボルになることは間違いない!と思っています。ちなみに、ボロボロの車両であっても子どもたちにも(?)魅力的なものに見えるらしく、夕方外遊びのために園庭に出てきた子どもたちは車両の中に入り「ボロボロだね」「園長先生、お掃除手伝う?」と話しかけてくれました。こんな風に声をかけてくれる子どもたちの多くに「園長先生、いつ動かしてくれるの?」という質問が・・・!ということは、多くの子どもたちが僕がこの貨車を動かすと思っているということ。だからなのでしょう。「園長先生、ハンドルはどこ?」とか「どっちが前でどっちが後ろ?」という質問も。しかし、いくら妙なことを始める僕でもこの錆びついた貨車を動かすことなど無理に決まっています。ただ、嬉しかったことは、思っていた以上に保護者の方々がこのオンボロの貨車に興味を持ってくださったということです。
 最後に、この貨車を届けてくれたとても男前なトレーラーの運転手さんの運転技術の素晴らしさと、クレーンのオペレーター、そして我が園の熊さん(T先生)の所持している資格の数々と七変化ぶりに驚くとともに感謝です。
2016年08月10日(水) No.1872 (園長日記)

No. PASS