Diary

思い込みは・・・


東日本大震災を経験している我々は、あの日から5年4か月過ぎたことを理解することができ、あの大きな地震は誰もが知っていることと思っていますが、先日(韓国での)のシンポジウムに参加していた中国人やチリ人は東日本大震災によって起きた津波のことはもちろん、東京電力福島第一原子力発電所の爆発事故のことなど全く知らないというのです。今回、S学院大学の先生たちと伝えたことはあの震災で原発が爆発し、子どもたちの過ごしていた保育園や幼稚園が放射能被害汚染によって保育環境が失われたこと、そしてそんな子どもたちのために必死に環境を取り戻そうとした保育現場の様子を伝えることでした。ところが、前述の通り私たちは知っていて当たり前の東日本大震災地震・津波・原発事故は世界中の方々が知っているわけではなく、僕たちが「知っているだろう」と勝手に思い込んでいるだけだったことに気づかされました。しかし、知らなかったからこそ震災や原発事故の話を聞き「そんなことが起きていたの!?」と真剣に話に耳を傾けてくれることになったのだと思いました。そして、そんな震災や原発事故を知らない方がこのことに少しでも興味を持ち、忘れられないようにしなければならないこと、そのために活動を継続する責務を感じることになりました。
 さて、昨日は選挙権が18歳に引き下げられて初めての参議院選挙の投票日でしたが、投票率は54.7%だったそうです。この数字は北欧などでは有り得ないことであり、日本の政治離れを恥ずべきところのような気がします。少なくとも我が園の職員は全員投票に行ったであろうことを願いますが、これも思い込みに過ぎないことですが・・・。
2016年07月11日(月) No.1850 (園長日記)

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