保育日記

盛りだくさん

園庭の一角に今年もプールが準備され、いよいよ水遊びを始められることになりました。そこで昨日、全園児が集まりプール開きを行い、事故や怪我なく水遊びを楽しむことができるようにお祈りをしました。お天気が良ければ外でプールを囲んで行う予定でしたがあいにくの雨だったため、ホールでのプール開きとなりました。ところが、水着を着たくて仕方がなかった3歳児の2クラスの子どもたちだけはプール開きの数十分のためだけに水着に着替え参加したのです。しかし、その表情は嬉しくて仕方なくニコニコしていて、実際に入水できなくても満足していたように感じました。そうかと思えば、プール開きの後、4歳児H組のM先生と子どもたちは傘をすことなくレインコートに身を包み、雨が降る園庭で濡れることを気にすることなく水たまりに飛び込み大騒ぎ（大喜び）。また、中にはふきの葉っぱを傘のようにかざして散歩を楽しんでいるかのような女の子たちがいて微笑ましい光景でした。そんな風に水たまりがあった園庭ですが、高台にあるせいか水はけが良く水たまりはほんの一部分だけ。そこで、4・5歳児のサッカー教室は隣接する体育館ではなく園庭でさせてあげたくて、水たまりの水もなくした状態にするために川を作って水を流し、なんとか園庭で行ってもらうことができました。コーチは隣接するグランドと違う凸凹しているところがあり中央にケヤキが植えられている我が園の園庭を上手に生かしてくれていました。そんな様子を3歳児H組の子どもたちと一緒に梅狩りに出かけるまで見ていたのですが、サッカー教室でも普段の生活通りのんびりな子どもはのんびり。せっかちな子はせっかちであることが見られて笑ってしまいました。
　さて、H組の子どもたちと一緒に町内の梅畑に梅狩りに出かけたのですが、その梅畑は昔話に出てくるような典型的な日本の原風景が残る場所にあり、実っていた梅の実の大きさも驚くほど大きく、子どもたちは夢中で梅の実を収穫し興奮していました。ところが、子どもたち以上に僕が興奮し、園用に買い求める梅の他に個人的にも買い求めさせていただきました。町内にあんな素敵なところがあることを初めて知りましたが、県内で一番面積が小さい大河原でさえ、まだまだ知らないところが素敵なところがあるのですから、世界はもとより日本にも県内にも死ぬまで見ることのない知らないところがいっぱいあることを思わされました。そうそう、本当は20㎏買い求めてくる予定だった梅の実ですが子どもたちが収穫した約30㎏を全て買い求めてきました。そのおかげで、夕方に数量限定で保護者の方々にH組の子どもたちが一階ロビーで梅の実屋さんを開店し販売してくれました。梅の実屋さんの可愛らしい店員さんが販売した子どもたちが収穫した大きな実は飛ぶように売れ、お陰様であっという間に完梅（完売）となりました。今度は梅干し用の梅を収穫させてもらいに行きたいほどです。
　長くなりましたが、このように今週も盛りだくさんで充実した一週間でしたが、先生たちにとっては充実したというより「忙しい」とか「大変な」という表現が適切な一週間だったかもしれません。それなのになぜそんな毎日を送るのでしょうか？それは仕事として割り切っているのではなく「子どもたちの笑顔が見たいから」ということに辿り着くのかと思います。数年前と韓国の俳優が「あなたが好きだから」とCMで叫んでいましたが・・・。

2016年06月24日（金） No.1839 (園長日記)

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