Diary

目と心で会話


昨日は多くの教会で「花の日礼拝(キリスト教の子どもの日)」が守られたことと思いますが、保育園でも先週からご家庭にお花のご協力をお願いし、今朝子どもたちが持ち寄ってくれたお花をホールに飾り花の日礼拝を守りました。このお花は今週一週間かけて近隣のお家や普段お世話になっている施設など様々なところへ届けます。その中で今日は5歳児N組の子どもたちをバスに乗せて角田市の老人施設へ出かけました。すると約束した到着時間に合わせ大勢の入所者の方々が椅子に座って子どもたちを歓待してくれて隣に座っている方と「かわいいね」「うん、めんこいね」と話し合う姿が見られ、子どもたちの笑顔や歌声が如何に喜びを与えているか再確認するとともに、大正、昭和と激動の時代を生き抜き今の日本を築き支えてくださった方々であることをも感じることができました。施設を後にしたバスの中では子どもたちが「泣いてるおばあちゃんいたね」「どうして泣いてたのかなあ?」「バイバイするの悲しかったんじゃない?」「きっと感動したんだよ」と5歳児ならではの会話を交わす様子に子どもたちの成長を感じました。
 さて、今日は久しぶりに朝から結構な雨が降っていたことと、花の日礼拝の準備もあり誰一人外で遊ぶ子どもがいませんでした。そのため普段賑やかな園庭が静かな空間となっていました。その園庭の定位置でいつものように放射線量を計測していると、たった一人で園庭にいる僕が不憫に思ったのか5歳児M組のA君と2歳児T組のW君を保育室へ送ったお父さんが英語で「園長先生一人でかわいそうですね!」と言いながら僕のところへやってきてくれました。その後、短時間でしたが近況等をお聞きするなど計測時間が英会話教室(とは言っても僕は聞くだけ)になりました。いつかは聞くだけでなく会話ができるようになりたいと思うですが、もしそんなことがあったとしてもその頃にはA君もW君も卒園してしまっていることでしょう。
2016年06月13日(月) No.1829 (園長日記)

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