Diary

贅沢


宮城県沖地震や東日本大震災が発生した時、ライフラインがストップしてしまい多くの方々が食べることに四苦八苦しました。そんな経験を忘れることなくいざという時に備えるべく年に一度は災害時を想定して簡素でありながら栄養をしっかりと摂ることのできる給食を提供してもらっています。本当であれば先日水曜日に行った合同避難訓練の時が良かったのかと思いますが、今日の給食でおにぎりと豚汁というメニューを提供してもらいました。とは言っても、実際に災害が起きた時にはこんなに贅沢な豚汁はできないだろうというくらい具材がたっぷりで簡素と言えないほどの給食でした。また、子どもたちは自分が食べるおにぎりを自分で握るということが楽しく、しかも5歳児はいつもと違い保育室にレジャーシートを敷き食べるというピクニック気分を味わうかのような給食に大喜びで、災害時メニューを食しているという感覚は全く感じられませんでした。もちろん、今日の給食は給食室で調理してもらうことができましたが大きな被害が出るような災害があった場合、給食室を使うことができないことも考えられます。そのようなことがあった時には場合によっては園庭で薪を焚き羽釜や鍋を使って料理をしなければなりません。そのようなことがないことを願うとともに、東日本大震災から5年以上過ぎてもなお震災の被害に苦しみながら生活している方々、また、熊本や大分で被災した方々の生活が1日でも早く落ち着くことをお祈りいたします。
2016年06月10日(金) No.1828 (園長日記)

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