Diary

自動で・・・!?


12時35分、ランチルームで給食を食べ終え保育室に戻っていく途中、4歳児A組のA君は突然降りだした雨が衝撃的だったのでしょう。扉が開いている職員室の入り口から顔だけを差し入れて、僕に向かって「ねえ、園長先生、自動で雨降ってきたね!(◎_◎;)。だから、お部屋で遊ばなきゃならないよ〜(T_T)」と話しかけてきました。「本当だね!急に降ってきてびっくりだね。」「うん」「お部屋で遊ぶのと外で遊ぶのどっちがいいの?」と聞くと「お外!でもお花たち飲んでるね!(水をの意)」となんとも素敵な表現で嬉しそうに驚きを伝えてくれるではありませんか。しかも、自分は雨が降って外で遊べないとがっかりしながらも、園庭に咲く花のことを考え喜ぶ様子に何とも心が洗われ、ほっこりさせてもらいました。このようなことを言っては子どもたち(A君に)に失礼ですが、前述のような表現をしてくれるのは意外なことに普段活発な男の子に多く、だからこそ驚かされ心が洗われるのかもしれません。多くの大人は天気予報を見ていて今日は午後から雨が降るであろうということは知っていて、降り出した雨に驚くに値しなかったとしてもA君にとって(子どもたちにとって)特別な出来事であったことは言うまでもありません。
 さて、4年前、園舎の建築で出たベニア板などの廃材を業者にお願いし処分せず園庭の隅に置いていたのですが、これまで子どもたちの遊びに使われ、また雨風にさらされ随分痛んでしまっていました。そんなこともあったので、処分すべく朝から子どもたちと先生たちに軽トラに積み込む手伝いをしてもらうことにしたのですが、いつもはバスの隣りに停められている軽トラを園庭に入れただけで何かが始まることを察した子どもたちは興味津々で「園長先生何するの?」とやってきました。そこで、「ここに新しいお家を作ろうと思っているんだけど、ここにある壊れた木(板)を運ばないとできないんだ。だから手伝ってくれない?きっと虫も出てくると思うよ?!」と話すと、みんなから「いいよ」という返事が返ってきて、3歳児の子どもたちを含め、4・5歳児の子どもたちによって次から次へと板が積み込まれ、あっという間に荷台が一杯になったのです。ところが、その一方で虫好きの男の子たちは板を運ぶことよりも板をよけると出てくる虫を捕まえることに必死になっている様子が見られるのです。このようにして連日のようにダンゴムシやミミズが子どもたちに捕えられ、ドライフーズになっていくのですが、今日は特に犠牲になった虫たちが多かったことと思います。そう考えると午前中から雨が降っていると良かったかもしれません。
2016年06月09日(木) No.1827 (園長日記)

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