保育日記

よかったね

昨日の5歳児Ｍ組のＮちゃんの願いが叶ったようで、曇りという週間天気予報に反し朝から青空がのぞく晴天の下、子どもたちが楽しみにしていた❝羊の毛刈り❞を行うことができました。トラックに乗ってやってくる羊たちを心待ちにしていた子どもたちは朝から園庭に出て「まだこないのかなあ」と言いながら遊んでいたのですが、時折どこからともなく聞こえる「メ～ッ」という園長の羊の鳴き真似にその都度動きを止め、プレーリードックのようにきょろきょろ！そんなことを繰り返していると、ついに待ちに待った羊たちが到着。すると、これまで毛刈りの経験がある子ともたちは喜んで車に近づき「かわいい～！」と喜んでいるものの、得体のしれないモコモコした生き物に初めて遭遇した0歳児や、ひつじと分かっていてもまだまだ怖い１歳児や動物が苦手な子どもたちは泣いたりこわばって動きが止まってしまったりしていました。また、子どもたちの前ではあからさまにできなくても動物が苦手な先生たちはできるだけひつじに近づかないようにしていたような気が・・・。一方、バリカンに手を添え毛刈り体験をすることができた子どもたちは、バリカンの振動と刈り取られた羊毛の感触に大喜びしていました。一頭のヒツジから刈り取られた羊毛の重さは2㎏から3㎏あるとのことですので、少なくとも4㎏はあるということになりますが、日中の気温が20度を越す日が続くような季節になっても毛布をまとっていたような羊たちにとって毛刈りをしてもらいきっと涼しくなって「よかった」と思っていることでしょう。この羊毛は今後、保育の中で教材として使われますが、近年、何をするにもスイッチを押すだけで済んでしまう生活になれている子どもたちにとって、今日の毛刈りを通し、羊毛からフェルトや毛糸が作られセーターなどができているということに気づいてもらえることを願っています。
　そうそう、今日の毛刈りに興味を持ったＳ学院大学の学生3人が来てくれて、準備や片付けを手伝ってくれました。その中の一人は実家が酪農を営んでいるらしく、ペットにヤギを飼ってるというのです。何とも生活感豊かな現代っ子！そんな印象を受けました。卒業後の就職先に我が園をなんて・・・。無理かなあ！？Ｙ先生に相談してみようっと！

2016年05月31日（火） No.1820 (園長日記)

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