保育日記

なるほど

先週木曜日の夜から続いている熊本の地震により、九州各地で大きな被害があり、多くの方々が避難所や車の中などで眠れぬ毎日を過ごしているというニュースを見るにつけ、5年前、自分たちが東日本大震災で経験したことと重なることが多くいたたまれない気持ちになります。この今後、この地震により大きな被害がでないことを祈るとともに、我々が支援してもらった分以上の支援をして差し上げたいと思います。
　さて、そんな地震の影響ですっかり話題が薄れてしまいましたが、先週、仙台市八木山動物公園のチンパンジーが逃げ出したというニュースがありました。いったいなぜ住み慣れた場所を逃げ出したのかはチンパンジー本人にしかわからないことですが、狭い窮屈な世界から広く自由な世界を見たかったのかも知れません。昨日の新聞と共に届いたこども新聞（中学生がまとめた）に偶然にも八木山動物公園のニホンザルのサル山のこと「ボスとリーダーの違いって何？」ということが書かれていました。その内容は・・・。ボスは偉そうだけど力を誇示し権威にこだわるため独りぼっちになってしまうことがあるのに対しリーダーは集団を一つに導き理想に燃えるためみんなから好かれるそうです。また、ボスはしくじったことの責任を目下に負わせたがるのに対しリーダーは黙って失敗を収拾するというのですが、では、いったい自分はどっちなのだろうと考えてみたとき、園長という立場は英語で言えば間違いなくBOSSということになるでしょう。そして力を誇示し権威にこだわり、自分では気付いていないうちに独りぼっちになっているのかも知れません。しかし、各クラスにいるリーダーと言われる先生たちが集団を一つにまとめるべく保育に当たってくれているからこそ、僕は安心してBOSSでいられるのかも知れません。でもできるならば、BOSSでありながらリーダーでもありたいと思うのです。

2016年04月18日（月） No.1792 (園長日記)

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