Diary

サバイバル


あんなにきれいに咲いていた桜の花は昨日の夜から降った雨に打たれ、今度は多くが地面に花を咲かせ、その桜の花びらに負けじとチューリップやスイセン、シバザクラが競うように咲き誇っている一方、誰にも目を向けられることがなくともセイタカアワダチソウやドクダミやカラスノエンドウといった雑草と言われる草たちが確実に育っています。そんな草ができるだけ大きくなる前に取っておかなければ後が大変なことになるのでほんのわずかな時間でも草むしりをしていると5歳児M組のJちゃんが「園長先生何してるの?」と聞いてくるので訳を話すと「Jもやる!」といって僕の手伝いを始めてくれました。しかも特別「これを抜いて」と言わずとも僕が抜いている草をきちんと見て覚え、僕がいなくとも間違えることなく友達に教えられるようにまでなってくれました。同じようにお隣の5歳児N組の子どもたちは園庭のあちこちに葉を広げ始めたヨモギを収穫できるようになりました。それにはヨモギ団子を作るという目的があり、そのために子どもたちが興味をもってくれるようにという担任のN先生の工夫や配慮があり、N組の保育室前の廊下にはラミネート加工されたヨモギの葉が貼られ、そこに“このはっぱはなんでしょう”めくってね!と書かれた画用紙があり、その画用紙をめくってみると、これはよもぎと回答が書かれているだけでなく、よもぎだんご、よもぎのてんぷら、よもぎちゃ できるよ!と、子どもたちにとって何とも魅力的なことまで書かれているのです。こうなると子どもたちがじっとしているはずはなくよもぎを探し始めるようになり多くの子どもたちが「園長先生見て、ほらこんなによもぎ見つけたよ」と声をかけてくれるようになりました。こんな風に雑草とりやよもぎ探しを通して、子どもたちは様々なことを学んでいきます。それが生きる力、いざとなった時に必要な知恵へと繋がっていくのだと思います。
 さて、話が一転しますが、今日は今年度初めてのハープコンサートの予定日で4・5歳児クラスの子どもたちが春にピッタリな曲を聴かせてもらいました。昨日からの雨の影響もあり当初予定していた外でのコンサートは断念し二階ホールで行うことにしていたのですが、奏者のIさんが「外で演奏できるのは4〜6月ぐらいですし、せっかくですから・・・」と言ってくださったお蔭で急遽0歳児の保育室前のバルコニーで桜や鯉のぼりを見ながらの演奏会となったため、ラッキーなことに0歳児の子どもたちも素敵な音色に触れることができました。今後も素敵なコンサートを開いていただける事を感謝し、楽しみにしたいと思います。
2016年04月14日(木) No.1790 (園長日記)

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