Diary

最後の儀式


5歳児の子どもたちにとって遂に今日が本当に保育園生活の最終日となり正式に卒園ということになりました。長い子では旧園舎での生活を含め6年間登園し様々な経験を重ね心身ともに成長し4月からは小学校生活が始まります。N組のNちゃんやS君は余程のお天気でない限り、毎朝園庭のフェンスを挟んで仕事に向かわれるお母さんと何かを話しハグをしてもらったり手を振ったりという儀式!?が行われてきましたが、それも今日が最終日となりました。それを一番悲しんでいたのは紛れもなく子どもたちではなくお母さんたちであることがその表情から伝わってきました。仕事が忙しい時などは送迎が億劫になることもあったことでしょうが、小学校は子どもが自分の足で歩いて登校することが原則となり、送迎に関しては楽になる部分も多いことでしょう。しかし、これまでの当たり前だったことが急になくなると寂しさを覚えることも出てくることでしょう。一方、進級する子どもたち(特に4歳児)は喜び・嬉しさが表情から溢れ期待に胸を膨らませていることが伝わってきます。数日前4歳児A組のA君が「これがないと園長先生が暖炉に火を付けられなくて困るから」といって、休みの日におじいちゃんと出かけた公園で拾い集めた杉の葉っぱを持って来てくれたのです。4歳児の子どもが杉の葉が焚き付けに必要であることを知っているのものの保育園で育ったからこそなのかも知れませんし、A君が保育園を思って拾い集め持って来てくれるという姿に心が豊かに育っていることを感じることができ嬉しくなりました。今朝、大河原駅から保育園までの途中にあるN公園の前の電線に“春の使者”とでもいえるツバメがとまり仲間を呼んでいるのか美しい声でさえずっていました。それは卒園・進級する子どもたちへのお祝いと保護者の皆様へのエールだったのかも知れません。
 さて、今日をもって2人の職員が退職し3人の職員が同じ法人の第二光の子保育園に異動となり寂しさを覚えますが、反対に第二光の子保育園から2人の職員が異動してくれた他に4人の新しい先生を迎え入れ明日からの保育、入園式が始まります。退職・異動した職員、不安や緊張を抱えながら保育者として勤める職員、そしてこれからも変わることなく仲間として仕事に励んでくれる職員全ての上に神様のお守りと導きとがあることを祈ります。
 最後に保護者の皆さん、また保育園に関わって下さった全ての皆様に感謝致します。一年間本当にありがとうございました。そして、これからも保育園の運営にご理解・ご協力をお願い致します。
2016年03月31日(木) No.1779 (園長日記)

No. PASS