Diary

遅きに失した!?


卒園・進級が間近になったせいか今月はいつもに増して時間が過ぎるのが早く感ます。二日後に卒園式を迎える5歳児は、本番当日のように司会や奏楽の先生にも入ってもらい最終確認・リハーサルを行ったため緊張した面持ちでしたがM組の子どもたちの歌声の大きさに驚かされたり、また、保育園とお別れするという実感が湧いてきたN組のRちゃんは最後の歌のところで涙を流し泣き出してしまうという姿に、近くの友だちが歌いながらRちゃんの顔を覗き込み「Rちゃん大丈夫だよ!」と励ますシーンが見られるなど、見事に信頼関係が培われていることを実感し心が打たれました。当日はRちゃんに限らず多くの子どもたち、先生、そして保護者の方々が子どもたちの成長を喜び、そして一抹の寂しさに涙を流すこととなるのでしょう。
 さて、卒園を前に園舎東側の山(崖)登りをさせてあげられるようにしましたが、先日旧園舎から子どもたちが喜びそうな跳び箱のような遊具を持ってきたところ5歳児N組の複数の子どもたちから「園長先生、跳び箱使っていい?」という質問がありました。「これ、跳び箱じゃないんだ」「ふ〜ん!な〜んだ」「跳び箱したい?」「うん!!!」「じゃあ、使ってないのがあったから今度持って来てあげる」という約束をしたので、教会からマイクスタンドを借りに行くついでに、再度旧園舎から跳び箱などを運んできました。そのことを知らせると「えっ!本当?!」「やりたい!やりたい!」という声が上がりました。そんな子どもたちの反応に、M先生がこれまでならお昼寝をしていた時間に子どもたちと一緒に拭き掃除をしてくれたお蔭できれいになりました。そして、夕方遊びに来てくれた卒園児のJ君が子どもたちに飛び方を教えてくれるなど、一階の階段下に準備された跳び箱のところには行列ができ歓声が響きました。跳び箱や逆立ちが上手にできるようなことを求める、某○○式の保育とは違い、これまで跳び箱など使って保育をしていませんでしたが、強制的にやらせるのではなく、子どもたち自身が「やりたい!」と思って取り組む姿を見ると跳び箱を持ってくることも崖の環境整備も“遅きに失した”と反省することしきりです・・・。
2016年03月17日(木) No.1769 (園長日記)

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