Diary

今後どうなるか・・・。


保育園に入れなかった憤りを「保育園落ちた日本死ね」と題し匿名で投稿されたブログ。この保育園を増やすよう求める内容が国会でまで取り上げられ「誰が書いたんだよ」などと議員からヤジが飛ぶなど大きな話題になっています。特に都会においては保護者の方々がお子さんを預けることができないという事態が起きている一方、保育現場では子どもたちをお預かりしてあげたくても、保育者を確保できないという事態が起きています。宮城県内でも複数の保育者養成校(大学、短大、専門学校)があり幼稚園教諭や保育士の資格を取得して卒業している学生が大勢います。しかし、新聞等のニュースでご存知かと思いますが一般企業と保育者との給与の差が大きく、せっかく資格を取得しても別な仕事を選ぶか、或いは少しでも給与の良い保育所・幼稚園・認定こども園に就職するという現象が起きています。当たり前ですが、幼稚園教諭の資格も保育士資格も必ず現場での実習を経なければなりません。そして、その実習生を受け入れ指導するのは、日々忙しく子どもたちと関わっている現場の保育者です。ところが、一生懸命に指導しても、東京などの都市と地方都市とでは同じ認可保育所であっても子どもたちを受け入れ保育をするために頂く給付金(運営費)の単価が違うため地方都市では益々人材不足に拍車がかかり、待機児童が増えるという悪循環に陥っているのです。今回のブログに端を発して保育所問題(待機児童・保育者不足)が国会で大きく取り上げられましたが、かといって急に問題解決や保育者の処遇改善が図られるとは思いません。私たちの園も待機児童解消の受け皿としてだけでなく、子どもたちの育ちのために機能したいと思っているのですが現実は・・・。北欧とまではいかないまでも何とかいい方向に向かっていくように保護者だけでなく我々自身が大きな声を上げなければならないのだと思います。
2016年03月08日(火) No.1762 (園長日記)

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