Diary

祈り


毎朝9時になると、翌日のカギ開け当番の先生が朝のお祈りをしてその日の確認や来客予定者の確認・打ち合わせをして仕事を始めます。とはいってもその時間には既に子どもたちが登園しているため、打ち合わせに参加できる職員は極僅かです。そして今日の担当は0歳児H組のA先生でしたが、そのA先生の今朝のお祈りは5年前の来週金曜日に起こった東日本大震災のこと、また、その後の生まれた子どもたちのことを思い「震災の後に生まれ、あの日を知らない子どもたちがいます。その子どもたちに〜」と祈ってくれました。テキストがあるわけでも、誰かに教えてもらうわけでもなく自分の言葉で心を込めて祈ってくれたことが心に響き、一週間後に5年目を迎える東日本大震災のことを改めて考えさせてもらいました。もしかすると、A先生自身が震災後生まれのお子さんがいるということも今日のお祈りに表れたのかも知れません。現在勤務している職員の中にも当時はまだ学生だった職員が増え、あの日、大きな揺れや余震が続く中必死に子どもたちを守ったこと、水や給食の食材等の物資が不足する中苦労しながら保育したことを知らない保育者が大勢になってきているのも事実です。そのような同僚や子どもたちに震災のことを伝えていくこと、それが震災体験者に与えられた義務でありA先生の祈りにつながるのだと思います。来週金曜日の震災発生時間にはサイレンが鳴らされるようですので子どもたち職員みんなで未だ行方不明の方々や亡くなった方々のために祈りを捧げたいと思います。
 さて、今日は今年度最後のサッカー教室でした。お天気も良く朝の最低気温もさほど下がらなかったため東部運動場のグランドコンデュションも良かったので平らで障害物がない広いグランドで行ってもらいました。また、来年度から自分たちもサッカーができるようになる3歳児もほんのわずかな時間サッカーをさせてもらい大喜びだったようですので、来年度に向けての種まきとなったことと思います。
2016年03月04日(金) No.1760 (園長日記)

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