Diary

猫の日


最近、巷では空前の猫ブームだと聞きますが、その猫の鳴き声「ニャン・ニャン・ニャン」と2月22日とを語呂合わせして、今日、2月22日は“猫の日”なのだそうです。猫好きの方々と猫たちにとっては何とも幸せな日なのかも知れませんが、普段迷惑がられている野良猫たちは何も恩恵などなかった事でしょう。また、猫の日があるのですから。11月1日や1月11日も「ワン・ワン・ワン」に語呂合わせをして「犬の日」にしてもよさそうな気がするのですがそんなことは聞いた事はありません。
 ところで、こんな風に語呂合わせをして「〇〇の日」を作ったり、犬を見て「ほらワンワンいるよ」と言う表現をするのもきっと日本ならではなのだと思います。数年前によくテレビに取り上げられていた京都大学のK名誉教授の奥さんは乳児期に「ワンワン」とか「ニャンニャン」といった幼児語を使うと「犬」や「猫」という正しい言葉を覚えるのに二度手間になると考え、実際に自分たちの子どもを育てるときにはそのような無駄な事をしなかったと聞きます。K先生の奥さんの言葉を聞いて感じた事ではありませんが、しっかりとした言葉を使う事が求められるはずのテレビ局の某番組では犬や猫のことを「ワンコ」とか「ニャンコ」と表現したコーナーがある事には僕も違和感を感じます。そんな僕こそ人の事をとやかく言える立場ではありませんが、幼い時にしっかりとした言葉を覚える事が大人になった時、しっかりとした言葉を話し、しっかりとした文章を書けるようになるような気がしてなりません。さて、皆さんはどうお考えになりますか?
2016年02月22日(月) No.1751 (園長日記)

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