Diary
春!
正門から玄関に続くアプローチのフェンスの下に昨日黄色いクロッカスが咲き始め、また園庭のヒバの根元のフキノトウが次々と芽を出し、東部運動場に隣接する山の杉の木が花粉を飛ばし始めそうな様子、植物の変化や生長を目にすると春が近づいていることを実感させられます。しかし、そんな自然の変化以上にこの季節は5歳児の成長を感じられます。今朝のことでした。5歳児N組の女の子数人が園庭で作業をしていた僕に「ちょっと園長先生来て!」といつもに増して積極的に話しかけてきたかと思うと、いきなり手を引っ張るのです。そんな子どもたちの勢いになすすべなく園庭中央の丸太のところまで手を引かれたのです。そこにはさらに数人の子どもたちが待っていて「園長先生ここ見て」というので言われたところに目をやると高さが違う丸太の切り株が三つ並び、その切り株の前に子どもたちの字で2⃣1⃣3⃣という数字と“ゆうしょうおめでとう”という文字が書かれているのです。最初は一体何をしていたのかわからなかったのですが、話を聞いてみると大きな丸太の上からどれだけ遠くにジャンプできるか競い合い、一番遠くまで飛んだ子が一番高い中央の切り株に立ち笑顔で手を振るのです。そうです、子どもたちは先生たちに教えられたりやらされたりしたのではなく自分たちだけで遊びを考えジャンプ大会を開き、Yちゃんは園庭のあちこちに落ちている枝を使ってジャンプしたところに印をつける計測係をしながら「はい!次は〇〇ちゃん」と指示を出すなど役割分担してさらにその遊びを発展させて遊んでいたのです。こんなN組の子どもたちの姿とジャンプ力を見たとき、成長したなあと嬉しく思うだけでなく、安心して小学校へ送り出せる、そして「今年も春が来たんだなあ」としみじみ思わされます。年々、いや日々体力減退を感じるようになった僕にとってN組の子どもたちのジャンプ力は只々羨ましいばかりです。
2016年02月18日(木)
No.1749
(園長日記)
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