Diary

怪我の功名!?


その出来事は園庭の畑のところに落ちていた一つのサッカーボールがきっかけでした。4歳児A組の数人の子どもたちが朝から砂場でレストランを開店したようで「園長先生ケーキとかコーヒもあるから来てちょうだい」と誘ってくれたのでお客さんになってご相伴に預かるべくレストランに行ってみました。ところがケーキやプリンは売れ切れていたのか残っていたのは“たこ焼き”だけ!しかもコーヒーもあると言っていたのに昨日、閉められた水道の元栓が開けられていなかったためでしょう、飲み物は皆無なのです。それでも夢中になって楽しそうに遊んでいる子どもたちの遊びがもっと充実するようにとの思いから「あのさあ、ケーキに飾り付けできるようにいいもの欲しくない?」と声をかけると、それまで型抜きするのに必死になって下を向いていた子どもたちが一斉に顔を上げ「えっ?何!欲しい」と返事をしてくれました。そこで、花がら摘みを兼ね、パンジーやビオラの花を摘んであげたところ人な喜んでくれて次々に「僕も」「私も」と手が伸びてきて、それまで彩りのなかった甘味が黄色・紫・白といった色で華やかになっていました。ところが、A君はそんなケーキ屋さんに興味を示さず別なことをしていたのです。そこで花がら摘みをしていた時に畑のところに落ちていたサッカーボールをA君のところに蹴ってみたのです。すると「なんで僕のところに蹴ったの」と言いながら僕のところに蹴り返してきたので再度蹴り返そうとしたところ「ねえ、園長先生、五◯丸の真似できる?」と聞いてきたのです。そこでA君のご所望通り五◯丸選手を真似て丸太の山で遊んでいた子どもたちのところに蹴ってみたところ、それが A君にとって楽しいことだったようで何度か「もう一回」「もう一回」とリクエストがあったものの、それだけでは楽しくないので、Aくん目がけて蹴ってみたところA君が遊具小屋に逃げ込んだのです。そこで今度は遊具小屋目がけてボールを蹴ったのですが、それがいけませんでした。それまではヒビだけで済んでいた扉のガラスにボールが直撃し鈍い嫌な音とともに近くにいたA組のN先生の悲鳴が響きました。幸い A君を含め誰も怪我をすることなかったものの僕は割れたガラスの掃除と枠に残ったガラスが落ちないようにガムテープを貼る作業に追われることに。そんな僕を不憫に思ってくれたのか、A先生と子どもたちが遊具小屋からおもちゃを全て出して掃き掃除をしてくれたお陰でそれまで砂だらけだった小屋の中がすっかり綺麗になりました。これも子ども以下の園長がガラスを割ったための出来事!?しかし、このことでヒビの入っていたガラスを漸く修理することになりましたし、遊具小屋も綺麗にしてもらえたので良かったと思うようにしたいと思います。ただし、朝、水道の元栓を開けていないのは遊びの充実ができない証拠であり、うがい手洗いの励行を謳っていながらそれもできない環境ということ。今後はそのような情けないことが起きないようにしなければ・・・。
2016年02月09日(火) No.1743 (園長日記)

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