Diary

情けは人のためならず


一昨日、園庭や駐車場に降った雪はあっという間に融けてしまいましたが、仙台駅付近の歩道は雪かきがされないまま踏みつけられツルツル、また横断歩道には除雪車が除雪した雪の塊が残っているなど、健常者でも歩くことが大変なのですから、お年寄りや子ども、そして身体の不自由な方、特に点字ブロックが確認できない目の不自由な方は絶対に歩くことは不可能であり、車いすを使うことも到底無理だと思います。ところが同じ東北でも山形市や盛岡市など積雪や寒さが仙台と比較にならない地域では駅近辺の歩道はロードヒーティングが完備されているらしく車道に雪が残っていても歩道は除雪や融雪がなされていて歩行者の安全を考えていることを感じられます。そう思うと人口100万人を超す仙台がいかに福祉面で遅れているかを痛感してしまいます。通勤通学で忙しいとは思いますが、いろいろなところに除雪に必要な道具を準備し、みんなが少しずつ除雪するようなことを考えれば、素敵な街になると思うのですが・・・。
 さて、個人的なことになりますが、今朝、自宅のベランダの目の前に見える月極め駐車場に不思議な停め方(停まり方)をしたト○タの高級車ク○ウ○があることに気付きました。故障しているような感じはないので間違いなく除雪されていない雪が複雑なタイヤ痕に凍ってしまい、その轍(わだち)にタイヤが滑ってしまい立ち往生していることは明らか!そこで、よくよく様子をみているとスーツ姿のサラリーマンの男性が必死にアクセルをふかしていることが分かったのですが動く気配はありません。そこで、救出してあげるべく玄関を出て「どうなさいました?よかったら押して差し上げましょうか?」と声を掛けると「すみません。助かります」とちょっと安堵した様子。ところが駐車場の状態はベランダから見えるのとは全く違いカチカチに凍っていて、アクセルに合わせて一生懸命に押すのですが車がスケートをしているといった状態でちょっとした氷の山を越えられないのです。しかし、こうなったら諦めず最後までとの思いがあるので駐輪場へ戻り、マンションのスコップを持ち出し、タイヤの邪魔になっている氷を砕き、再チャレンジ!するとようやく大きな車体が動き目的の駐車スペースに駐車させることができたので、おじさんはホッとした様子。これで僕の役目は済んだので駐輪場にスコップを戻し部屋に戻ろうと思ったころになって、管理人さんが「救出してあげたんですか?さすがです!」と・・・。気が付くのがもう少し早ければ手伝ってもらたのにと思いながらも、少しは人の役に立てたかな!?と朝から自己満足に浸ることができました。
 それにしても、結構な人通りがある駐車場での脱出劇(救出作業)を横目で見ながらも誰一人として手を貸してあげない(くれない)ことが現実であり、なんだか寂しく感じました。
2016年01月20日(水) No.1729 (園長日記)

No. PASS