保育日記

邪魔！？

保育園や幼稚園に限りませんが人間相手の仕事は特に突発的な対応を求められることが多くあります。保育園では子どもたちが急に熱を出したり、怪我をしてしてしまったりといった具合に・・・。そんな時できるだけ保護者の方の仕事に迷惑がかからないことを考えながらも子どもたちのことを第一義的に考えお迎えにいらしていただくことをお願いせざるを得なくなります。今日もどうしてもお迎えにいらしていただきたいことがあり担任が電話をするため子どもたちと遊んでいる園庭から離れなければならなくなりました。そこで「じゃあ、代わりに外にいってちょっと遊んでる」と理由をつけて職員室を抜け出し、邪魔になることを承知で久しぶりに子どもたちの遊びに混ぜてもらうだけでなく、いつもみんなが遊んでいるおにごっこと違うおにごっこを紹介してみたところ、思っていた以上に喜んでくれて、担任が連絡を終えて戻って来てからもしばらくの間、園庭に子どもたちの楽しそうな声が響き、笑顔が溢れていました。ほんの10分か15分程度の時間でしたが子どもたちの声に囲まれて過ごせることは、職員室でパソコンや事務仕事に向かい行う仕事とは比べものにならない充実感を味わえる時間・仕事となりました。
　ところで、今朝の新聞には小学生の子どもたちのなりたい職業のランキングの記事が出ていましたが、女の子の人気№2は幼稚園や保育園の先生ということでした。しかし、現実はといえば、全国各地で保育者不足に悩む保育所が数多くあり、そのことにより子どもたちを受け入れることができず待機児童も減らないという悪循環が起こっています。国は保育者の処遇改善を行うと言っていますが、現在保育所や幼稚園で仕事をしている先生たちがこの仕事をずっと続けていたいと思えるように、そして、保育者の資格を取得しながらも別な仕事に就いている方々や将来保育者になりたいと思っている小学生の子どもたちのためにも少しでもはやく処遇改善が実現することを願うばかりです。そうなると、担任が保育の場を離れ電話をするときに園長が遊びの邪魔をすることもなくなるのでしょうから。

2016年01月08日（金） No.1722 (園長日記)

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