Diary

脈々と


1956年に創刊されて以来、今も変わらず日本の創作絵本に大きな影響を与え続けている福音館書店の月刊絵本「こどものとも」。この福音館書店が創立から60年を記念し、これまで発行されたこどものともの表紙の全てを順番に並べたポスターを業者の担当者に「飾ってください」と主任のY先生がお願いされました。しかし、掲示物(広告)は必要最小限にしたいとの考えから壁に飾ることはなかったのですが、どんなポスターなのかY先生と確認すると子どもたちが喜びそうな印象を受けたので、玄関ロビーを入ってすぐの階段下の壁に子ども目線で貼ってもらいました。するとどうでしょう、ここ数日、給食の時間の前後、階段下のポスターの前に3・4歳児クラスの子どもたちが集まり楽しそうに話しをする姿が見られるのです。そこでどんな話しをしているのか子どもたちのところにいって聞いてみると「あっ、これ知ってる」「こっちも知ってる」「あっ、これ好き」「これも好き」とお気に入りの本を指さしながら嬉しそうにしているのです。その中には、多くの方が子ども時代に読んでもらった(読んだ)「ぐりとぐら」「だるまちゃんとてんぐちゃん」「のろまなローラー」「ぐるんぱのようちえん」「おおきなかぶ」「はじめてのおつかい」「ぴかくんめをまわす」「めっきらもっきらど〜んドン」などのお馴染みの本なのです。ということは、時代が変わっても子どもたちの感性は変わらないということなのでしょう。
 さて、今日は月に一回子どもたちにお話を聞かせに来てくださる、ごろすけおばちゃんこと日下さんがお見えになる日でした。そんなごろすけおばちゃんに子どもたちがポスターを見ながら話をしている様子をお話ししたところ「絵本のことで話をする(できる)ってすごいことです」と本当に喜んでいました。それにしても、子どもたちがあんなにたくさんの本を知っていることに驚きましたが、保育園で先生たちが読んであげることはもちろん、お家でもたくさんの本を読んでもらっているという証しだと思います。今後もこのようなことがずっと続くことを切に願います
2015年12月04日(金) No.1702 (園長日記)

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