Diary

忘れてはならないこと


2001年9月11日、アメリカで同時多発的に発生したテロ事件は飛行機をハイジャックした犯人が操縦かんを握り、ニューヨークの世界貿易センタービルなどに突入し多くの犠牲者を出す史上最大規模のテロ事件となり、世界中に大きな衝撃を与えました。早いものであの日から14年、そして東日本大震災から4年半、日本では台風の影響で栃木県、茨城県で大きな被害が発生し、宮城県内も各地で増水や川の氾濫などが報告されました。先週お天気が良ければ刈り取られていたであろう手塩にかけて育ててきた田んぼの稲も刈り取ることさえできなくなってしまった農家の方々の無念さは如何ばかりでしょう。新聞やテレビニュースで伝えられた救助の様子や水に家が飲み込まれる映像から、人間の力ではどうすることもできない自然の猛威、その恐ろしさを再認識させられるだけでなく、保育園の近所の道路や田んぼも今回の大雨で増水や冠水する現実から、これまで何度となく話し合いながら、園の環境から安心と判断しなかなか実現していなかった竜巻や台風や大雨を想定した避難訓練を実行しなければと思わされました。今回被害を受けた方々の生活が元通りになるのは容易い(たやすい)ことではありませんが少しでも落ち着いて過ごせるようになること、また、911で犠牲になられた方々やその家族の方々の心の平安を祈ります。
 ところで、日本だけでなく世界各地で雨が降らず猛烈な暑さがあると思えば大雨に悩まされるといった自然災害のニュースが伝えられますが、ご存知の通り、地球上にある水の量は一定であり増えることも減ることもないはずです。しかし、不思議なことに雨がほとんど降らない地域があり一方では雨の多い地域があります。雨の多い地域の水が砂漠や干ばつで植物が育たず困っているところに与えられると緑が増えると思うのですが、それは自然体系(生態系)を知らない素人の考えることなのでしょう(>_<)。生態系と言えば、このごろ外来生物として問題になっているミシシッピアカミミガメ(通称ミドリガメ)の迷子!?を近所の警備会社(行事の時に駐車場をお借りする)の方が確保したらしく「保育園で飼わない!?」と届けに来てくださいました。すでに大きく育っている同じカメがいるので「では、頂きます」と言って受け取り同じタライに入れてあげたのですが、どうも落ち着かない様子。そこで別なバケツに入れてあげたのですが、その小さなカメを見た子どもたちは「園長先生、このカメどうしたの?」「赤ちゃん産まれたの?」「かわいい!」と大喜び。この様子だと、間違いなくこの小さなカメはしばらくの間ゆっくりと過ごすことが出来ないことでしょう。そうそう、今日忘れてはならないこと、それは、今回の大雨の被害を心配してメールを下さった広島のI先生のこと!遠くにいても忘れずにいてくださっている先生に改めて感謝です。
2015年09月11日(金) No.1639 (園長日記)

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