Diary

涙の別れ


今朝いつものように朝のお祈りと職員の打ち合わせをした後、園庭を見ると、5歳児N組のY君がフェンスを挟んでお母さんと話をしていました。きっと仕事に出かけるお母さんを見送るところなのだろうと思い「Y君おはよう!」とだけ声をかけPCに向かい仕事を始めました。しばらくして通路のゲートを閉める時間になったので職員室から外に出るため園庭を見ると、相変わらずY君がフェンスを挟みお母さんと手をつないだまま困った(悲しそうな)表情をしているのです。いつもとまったく違うY君の表情に「これは何かある」という直感がしたので、すぐさまY君とお母さんのところへ行き「Y君どうした?お母さんとバイバイするの嫌なの?」と話しかけると「・・・・」そこでお母さんに「どうなさいました?」とお聞きすると「今日、夜勤なんですが、そのことを知って心配になったみたいなんです」と困り顔。珍しく涙を流しお母さんとの別れを渋るY君をあれこれ宥め(なだめ)ながら担任に声をかけ、何とかかんとかバイバイすることができましたが、後ろ髪を引かれながら出勤することになったであろうお母さんに「後ろ髮を引かれ辛いでしょうけど、あんな風に泣かれることは嬉しいですよね?」と話すと「そうなんです。パパの時にはあんなことはないので、私だけの特権だと思うので・・・」と言いながら笑顔を見せてお仕事へ向かわれました。一方あんな風に泣いていたY君ですが、その後はいつも通りに過ごし、夕方には、園庭で捕まえたバッタを自慢げに見せてくれました。
 さて、話は一転しますが、今年たくさんの実を付けたザクロがそろそろ食べ頃を迎えたかと思い、夕方に一つだけ収穫し味見をしたのですが、多くの子どもたちが「園長先生何してるの?」「ぼくも・わたしも食べたい」と集まり出し分けてもらった実を口にし「う〜っすっぱい」とか「・・・・(ー ー;)」という表現・表情で味を表現していました。その中で一番可笑しかったのは「園長先生、ぼくにもドクロちょうだい」と言ってきたこと。その言葉にザクロがドクロのように見えて何だか毒のある食べ物のように思えてしまいました💀。いずれにしてもドクロなどという言葉を使うということは子どもたちは色々な言葉を耳にしているということなのでしょう。
2015年09月04日(金) No.1634 (園長日記)

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