Diary
プロッフェショナル
昨日書こうと思いながら、すっかり忘れていたことがありました。それは、昨夜のNHKの番組(プロッフェショナル)で放送されていた、佐賀県で不登校、ひきこもり、ニート等、困難を抱える子ども・若者の自立支援に取組んでいる専門家、谷口仁史氏のことです。
この番組を見て改めて感じた(考えさせられた)ことは、近年、自分の気持ちをコントロールできなかったり、自殺願望を持っていたりと心に悩みを抱えながら生きている子どもや若者がたくさんいるという事実でした。そんな子どもたちに関わる谷口氏は、心を開いてもらうために、どのような事に興味があり何が好きなのか調べ、決して怒ったり、叱ったり、説得したり、説教したりすることなく問題の解決方法を探り、家族や行政を巻き込んで支援し自立を促していました。ひきこもりやニートの6割以上はいじめや対人トラブルを経験し、社会不信に陥り孤独化が進むとのことですが、核家族化が進み、子育ての不安を誰にも相談できず、両親に負担が集中するようになった現代に必要なのは、悩みを打ち明けられる(頼れる)人の存在ということ。子育てや家庭支援をすることを求められる保育園においては保育者ということになるでしょうが、問題を抱えていなくても、子どもたちと関わる上で大切なことは谷口氏のように、子どもたちがどのような事に興味があり何が好きなのか調べ、決して怒ったり、叱ったり、説得したり、説教したりすることなく関わることであり、それがプロッフェショナルということなのでしょう。
2015年09月02日(水)
No.1632
(園長日記)
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