Diary
今でも!?
日本ではあまり見られませんが、サーカスのテントやそこに飾られるカラフルな旗、夜の遊園地の鮮やかな明かりや音楽を見聞きすると何故だか心が高揚しワクワクしてきますが、今日、保育園でそんな感情を味わうことができました。とは言ってもサーカスのテントや旗や遊園地の明かりでもなく、5歳児の子どもたちがランチルームで給食を食べ始める時の出来事でした。いつもと同じように主任のY先生、事務のSさんと職員室で仕事をしていると、ある年齢以上の人なら知っているであろう楽しげな歌(ピアノの音)が響いてきました。その曲を耳にした途端、一瞬で仕事の手が止まりランチルームに向かわずにはいかなくなり、椅子から立ち上がりランチルームに急ぎました。聞こえてきた曲、それは小学校や中学校時代に踊った“マイムマイム”(フォークダンスの曲)だったのです。ヒップホップ世代の先生たちや現代っ子にとってフォークダンスなる踊りは古くて興味のないものだと思っていたこともありマイムマイムが聞こえてきたのには驚きであったものの何故かワクワクし嬉しくなったのです。なぜ、こんな古くて懐かしい曲を歌っているのを聞いて嬉しくなったかといえば、それは、間もなくに迫まりつつある“お泊まり保育”の日の夜、キャンプファイヤーの火を囲み子どもたちが踊る姿が頭に浮かんだからであり、そのために先生たちが時間をかけて歌ったり踊ったりしてくれていたことも伝わってきたからなのです。たった一晩だけのお泊まりであっても子どもたちにとっては家庭を離れるということは大きなイベントであり不安や緊張で一杯のはず。しかし、その不安や緊張を解きほぐすために懸命になってくれている先生たちの姿から、ある意味、すでにお泊まり保育が始まっていることを感じました。それにしても、このマイムマイムを提案したのはY先生でもM先生でもなく、W先生だったことが僕には驚きでした。
ところで、マイムマイムを聞いてサーカスや遊園地と同じようにドキドキ・ワクワクするという感情は昔々、ドキドキしながら女子と踊らなければならなかったフォークダンスの記憶がDNAに刻み込まれているからなのかもしれません。
2015年07月09日(木)
No.1592
(園長日記)
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