Diary

早い者勝ち


2年前、職員室の近くの花壇や砂場の近くの土管にイチゴの苗を植え、収穫できることを楽しみにしていたのですが、今年は昨年に比べ、たくさんの実を実らせています。そのイチゴの実が少しずつ赤く色づき始めたこともあり、それまで気付いていなかった子どもたちまでが「うわあ〜!イチゴだ〜!」「園長先生、イチゴあるよ(食べたいの意)」と声をかけてきます。そんな中、昨日、僕がイチゴ畑のスギナを抜いていると、5歳児N組のYちゃんがやって来て「園長先生、何してるの?Y、手伝ってあげる!」といって作業を始めてくれました。そこで、「このイチゴ、明日、赤くなっていたらYちゃん食べていいよ」と話しながら一緒にスギナ退治!をしていたのですが、その甲斐あってか、今朝そのイチゴが食べごろになっていたので、Yちゃんが登園する前に誰かに食べられずに残っていてくれることを願いながら、Yちゃんを待ちながら園庭の草むしりをしていたところへ「園長先生、昨日のイチゴ赤くなってるよ」とYちゃんが話しかけてきてくれたのです。そこで、「昨日、お手伝いしてくれたから、あのイチゴYちゃんに食べてもらおうと思って待ってたんだ」と話すと“にこ〜っ”と笑いイチゴ畑の方へ歩き出し、もぎ取ったイチゴを水道で洗い、「神さまありがとう!」とお祈りをして口の中へ・・・。するとさっきの何倍もの笑顔で「おいしい!」と喜んでくれました。それを見ていた4歳児H組のS君が「ぼくもお手伝いしたら食べていいの?お家ではあまり食べられないから・・・」と言って手伝いをしてくれたのです。そう言われると“NO”とは言えるはずもなく「いいよ」といって同じように色付いたイチゴを頬張ってもらたのですが、S君の感想はテレビに出てくるタレント以上に素晴らしい「これが、本当のイチゴの味!甘くておいしい」というコメント(^^)/~~~「やばい」「うける」「かわいい」だけで会話をする高校生や若い方々よりしっかりしていて、心の中で“S君、なかなかやるね”と思い、嬉しくなりました。こんなコメントが聞けたのもイチゴのお蔭。食べてもらって本当に良かった。さて、明日は誰がイチゴを口にすることができるでしょうか?もちろん、僕が知らない間にこっそり誰かがイチゴを食べないことが大前提ですが・・・。
2015年05月14日(木) No.1551 (園長日記)

No. PASS