Diary

違うことの良さ


ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?家族で思い思いの時間を過ごしリフレッシュすることができたでしょうか?今年はお天気にも恵まれたこともあり、普段、時間に追われ忙しく働いてくれている先生たちも、暫し仕事を離れ(忘れ)夢のような時間を過ごしたかと思いますが、今日からまたいつもの現実の世界へ戻ることとなり、休みボケと闘いながらの一日だったかもしれません(-_-;)
 さて、数日間のお休みの間に、桜の木は小さな実(さくらんぼ)を実らせていて、その実が落ち始めたことから、ままごとのケーキやスープの飾りも桜の花びらからさくらんぼへと変わりはじめることとなります。また、みんなで作った畑に苗を植える準備がなされ、今日、ようやく数種類の苗が植えられました。ただ、しばらく雨が降っていないこと、そして、ここ数日間はお天気が崩れる様子はないので、苗が枯れてしまうことのないように、水の管理をしっかりしなければならないことでしょう。
 ところで、保育園で育てる野菜は毎年同じような野菜ばかり。そこで、4歳児A組の子どもたちを誘い(唆し・そそのかし)草むしりの手伝いをしてもらった後、「ねえ、みんな“ぎょうざ”って好き」と聞いてみるとほとんどの子どもたちが「うん!大好き」と答えてくれるので「じゃあ、ぎょうざに入っている野菜って何か知ってる?」と聞いてみると「・・・・」。そこで「園長先生みんなと一緒にぎょうざ作りたいから、N先生と、どんな野菜を育てたらいいか考えてみて!」と話をしました。一般的には子どもたちがあまり好まないニラやニンニク、ネギといった香りの強い野菜が多く、そのほかにキャベツや白菜が入るのでしょうが、ニラもニンニクのネギも保育園で栽培することは殆どありません。しかし、だからこそ、みんなと違った変わった!?野菜を育てることが、子どもたちにとって新たな発見や食への興味につながるのではないかと思えてなりません。
 日本人は何をするにも、みんなと一緒だと安心する傾向がありますが、“みんなと違うことの良さ”を発揮すると、個々のカラーやそれぞれのクラスの思いや考えが出てきて、もっともっと楽しい保育園になると思うのですが・・・。金子みすゞさんが語ったように。

   私が両手をひろげても、
   お空はちっとも飛べないが、
   飛べる小鳥は私のやうに、
   地面(じべた)を速くは走れない。

   私がからだをゆすっても、
   きれいな音は出ないけど、
   あの鳴る鈴は私のやうに、
   たくさんな唄は知らないよ。

   鈴と、小鳥と、それから私、
   みんなちがって、みんないい。

2015年05月07日(木) No.1546 (園長日記)

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