Diary

対照的


東京足立区で当時3歳の男の子が虐待され死亡したとされる悲しい事件が起きました。この事件で逮捕された両親は、男の子をうさぎ用のケージに3か月間も監禁し、食事は2・3日に1回しか与えず、体を拭くのも週に1回程度だけ、しかも、その時以外は外に出していなかったというのですから驚きを通り越し怒りを覚えます。子どもを6人産み育てていいたということは、この両親は、子ども嫌いでないと思いたい(願いたい)のですが、自分たちの子どもを動物のように扱う(動物であってもそのようなことはあってはならないこと)自体、“親失格”、それ以前に“人間失格”のように思います。この事件も警察の取り調べで詳しい真相究明がなされることと思いますが、残された子どもたちの育ちが間違った方向に進まないように願うばかりです。
 さて、このような辛く悲しい事件がある一方、昨夜、某テレビ局で石○家という有名な!?大家族の子育てのドキュメンタリー番組が放映されていました。長年にわたる笑いや涙がある取材映像から、この御両親は何があっても絶対に子どもたちを信じ続けていること、そして子どもたちがいけないことをしたときにはしっかり叱るという親として当たり前のことを貫き通す子育ての素晴らしさや、家族のつながりの強さの大切さを再確認しました。
 近年、子育てに悩む親が多いと聞きます。昔なら、大家族の中で子どもたち同士で育ちあい、また、子育て経験豊かな方々が身近にいて、子育てを手伝ってくれたり、相談役として悩みを聞いてくれたりしたのでしょうが、今では難しいこと・・・。そのために保育のプロである保育者が子育ての悩みの相談窓口となることが求められています。決して石○さん一家のようにはいかないかと思いますが・・・。
2015年04月30日(木) No.1544 (園長日記)

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