Diary

はなをくんくん


昨年末、そして年明けも雪に悩まされることなく、間もなく4月を迎えることができそうですが、園庭から見える蔵王などの山々は、まだまだたくさんの雪に覆われていることと思います。それでも、間違いなく春が近づき、今年も山形県まで続く蔵王エコーラインの除雪は順調に進んでいることでしょう。そして、長い眠りについていた動物たちも空腹感を覚え目を覚まし始める時期かと・・・。そんな動物たちの姿を描いた「はなをくんくん」という以下のような内容の絵本があります。
「静かに雪の降る森の中、野ねずみも、くまも、ちっちゃなかたつむりも、りすも、山ねずみも、みんな目を閉じて体をまるめてぐっすり冬眠中でしたが、目を覚まし、ちょっぴり寝ぼけまなこで鼻をくんくんしながら何かに向かって走り出しました。いったい何が起きたのでしょうか?」目を覚ました動物たちが、あるものを丸く取り囲んで眺めたところには・・・。
 この動物たちのよう保育園の園庭や保育室でも、子どもたちが何かを取り囲み円をつくっていることがあるのですが、それは子どもたちにとっては宝物であり、興味関心の的ということになります。昨年度スウェーデンに研修に行った時には、ある施設の子どもたちが保育室の中央に水を入れた衣装ケースのような入れ物を置き、そのケースを取り囲み夢中になっているのです。いったい何をしているのかと思ったら、水に浮かぶものはどのようなものなのかを確かめていたのです。こうして、いつの間にか物の重さ(体積)の違いといったものを知っていくのだと思います。一方、本日、5歳児の子どもたちがお邪魔させていただき交流をさせて頂いた児童館で過ごしていた小学生たちも何かを取り囲んで静かにしているのです。 いったい何に夢中になっているのか気になり子どもたちの視線の先を見てみると、そこには、某人気アニメ、ネコ型ロボットのビデオらしきものが映し出されているではありませんか(ー ー;) こんなところにも日本の保育(教育)と海外の保育(教育)との違い、違和感を感じました。
 さて、このような児童館に通うようになる5歳児M子どもたち数人と一緒に、卒園式に祝電を送って下さった保育園にお礼のお手紙を送るためポストまで出かけたのですが、歩くのではなく影踏みをしながら走り出すのです。そんな姿に、こんな調子で学校を往復するのではと心配になりました。しかし、子どもたちは楽しいことを発見する名人であり、そもそもまっすぐ歩くことは苦手!!。何しろ楽しいことを発見するための嗅覚(動物的勘)はするどく、いつも「はなをくんくん」させていますので…。
2015年03月26日(木) No.1518 (園長日記)

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