Diary

仲良し


保育園の園長として勤めさせてもらい9年が過ぎ、随分慣れたものの、未だにどこか違和感があることがあります。
 それは以前勤めていた幼稚園などでは考えられない(あり得ない)ことですが、保育園では当たり前なことである、卒園式後も卒園児が登園することです。先週の金曜日、緊張感を持って卒園式を終えたというのに、今日もほとんどの5歳児がいつもと変わることなく登園し、いつもと同じように遊んでいました。ところが、いつもと同じように遊んでいると思っていたのは僕の勝手な思い込みだったようで、実はそうではなかったのです。今日もこれまでと変わらず金槌と釘を使って大工仕事をしていた、M組の大工さんたちが作業をしながら、こんなことを言っていたのです。「ねえ、K君、K君は、あと何回保育園に来る?」「あと、5回!」「じゃあ、Y君は?」「えっ、僕もあと5回」「あ〜よかった」とです。こんな風に5歳の子どもながらに自分たちの保育園生活が残り数日であることをしっかりと理解し、仲良しの友達といっしょに過ごせる時間を大切に、そして惜しみながら過ごしているということやしっかりとした絆ができていることが伝わってきて嬉しくなりました。
 さて、話は変わりますが、日中は日が差し日の当たる部屋はとても暖かかったのに、夕方になると急に気温が下がり寒くなりました。その寒さの原因は放射冷却現象なのか、空には雲がなく、そのため空には明かりを点滅させながら飛ぶ“飛行機”と“星”がきれいに輝いていることに気づかされました。特に月と金星が輝きながら仲良く会話でもしているかのように見えました。数週間するとそこに桜のピンクが加わり、虫たちも本格的に活動を始めることでしょう。そんな過ごしやすい日が早くやってくることが楽しみです。
2015年03月23日(月) No.1515 (園長日記)

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