Diary

晴れの舞台


今日は、5歳児の子どもたちの晴れの舞台である“卒園式”でした。M組S君のお母さんは、卒園式が近づいてくると「当日を思い浮かべるだけで涙が流れそうです」とおっしゃっていたのですが、その言葉通り、子どもたちが入場する前から保護者席の最前列で涙を浮かべ、ハンカチで目元を拭っているのです。そんな姿を見るだけで、こちらまでがもらい泣きしそうになるのですが、そんなS君のお母さんに負けないくらい涙を流していたのは、今日、証書授与式の司会を務めてくれたA先生なのです!。なにしろA先生はリハーサルのたびに涙を流し子どもたちに「あっ!A先生泣いてる。だって顔、赤くなってるもん」と突っ込みを入れられていたのですが、今日はそのピークに達した様です。もしかすると「司会をするのだから、感情をコントロールして涙を流すものではない」という考えがあるのかもしれませんが、僕はそんな型にはまった考え方とは正反対で感情をこらえられず涙を流す姿はとても自然で素敵に感じてなりませんでした。そして、これまで懸命に子どもたちと関わり、晴れの舞台まで導いてくれた担任の先生たちの涙には何より心を打たれます。そんな涙と感情は子どもたちと関わっている先生たちには痛いように伝わり(理解でき)、涙の伝染となり、いつもミスタッチをすることなくピアノを弾いてくれていたM先生にも伝染してしまったようで、本当に珍しくミスタッチがあったことに涙をこらえ必死に頑張って伴奏しようとするM先生の心も伝わってきました。もちろん、担任や司会、ピアノ伴奏だけでなく、その他の先生や職員全員が子どもたちの晴れの舞台を祝うために仕事を分担し取り組んでくれました。そのことに感謝し、小学生という新たな生活を迎える子どもたちと保護者の方々の成長を祈ります。
 最後に、本日卒園式のため、家庭保育にご協力下さった保護者の皆さんにお礼申しあげます。
2015年03月20日(金) No.1514 (園長日記)

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