Diary

CMの影響


春が近づいているというものの、まだまだ暖房は必要で、ランチルームを温めてくれる暖炉には薪が欠かせません。そのため、これまで必死に薪作りに励んでいたものの、太い丸太や切ったばかりの木は乾くまで結構な時間が必要なため、焚きつけるのに適した薪がなかなか足りず、その日に必要な分の薪を確保するために“自転車操業”のように薪を作っています。そんな僕の必死さを知る由もない子どもたちは、丸太の中から出てくる幼虫欲しさに「ねえ、園長先生、次でてきたら⚪︎⚪︎にちょうだいね!」とか「なかなか割れないね」と応援してくれているのか、呆れているのかわからない声をかけてくれるのです。そんな中で一番力が抜けてしまう子どもたちからの掛け声は、某携帯電話会社のCMの影響であろう「パッカ〜ン!」という声です。
 なにしろ斧を振り下ろす度に、そのタイミングにしっかり合わせ、数人で「パッカ〜ン!」「パッカ〜ン!」を繰り返してくれるのです。木の種類によっては掛け声とぴったり合って割れてくれるので「園長先生すっご〜い」という声が聞こえてくるのですが、節があったりすると何度斧を振り下ろしてもなかなか割れることがないため掛け声が虚しく響くだけ。終いには、それまでみんなで声を合わせていた「パッカ〜ン」の掛け声すら聞こえなくなってしまいます。できることなら、すべての木が子どもたちの「パッカ〜ン」の声と共に割れるととても楽なのですが、そう簡単にいかないのが世の常!あと一ヶ月半もすれば暖炉もしばらくお休みの時期がやってくると思いますが、それまでは子どもたちの「パッカ〜ン」の声援に応えながら自転車操業を続けなければ・・・。
2015年03月18日(水) No.1512 (園長日記)

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