Diary

I want to be ○○


東日本大震災が起こった2011年3月11日から今日で1461日、明日あっという間に4年目(1462日)の節目を迎えることになります。そのため、新聞やテレビであの日の出来事をふり返る報道がなされています。しかし、津波や原発事故で被災し家族や家など様々な思い出を失った方々、今なお行方不明の方を探し続けている方々のことを思うと、4年経つから大々的に報道するという在り方ではなく、常に被災地・被災者の現在を伝え続けることが必要な気がしてなりません。震災発生当時、全国各地の消防・警察・自衛隊の方々が被災地に入り人命救助や復旧作業、そして、支援活動にあたってくださいましたが、その姿を見た子どもたちは、男児・女児問わず「大きくなったらおまわりさんになりたい」「消防士になりたい」「自衛官になりたい」と語っていましたが、復旧復興が進み、消防・警察・自衛隊の方々の活動を見ることもなくなったこともあるのか、今では震災前と同じように「新幹線の運転手になりたい」「お寿司やさんになりたい」「はしご車の運転手になりたい」「ケーキ屋さんになりたい」いった答えが多くなったように思います。これは、ある意味とても嬉しいこと!十数年後、この子どもたちの願いが叶うことを祈りたいと思います。
 さて、数週間前、大阪阿倍野区で地域密着のフリーペーパーを発行している方から、震災から4年経ってしまい、大阪ではすっかり報道されなくなってしまっている被災地の子どもたちの今を知りたい、そして、その実態を子育て真っ最中の大阪のお父さん・お母さんたちに知らせたいので、情報提供をして欲しいという依頼があり、これまで県内外の様々な幼稚園・保育園を訪問した際の情報をお送りしましたが、“福島県内には3歳になっても砂遊びをしたことのない子どもたちがいて、幼稚園や保育所に入園した時、砂遊びの仕方を教えてあげることから始める”という現実があることに驚き、涙を流されたというお返事を頂きました。明日はここ数日以上に震災に関する報道がなされることと思いますが、子どもたちとともに被災地・被災者の方々のために祈りたいと思います。震災当時、某テレビ局でよく流れていた曲を思い浮かべながら…。

♪「かぞえうた」
かぞえうた
さぁ なにをかぞえよう
なにもない くらいやみから
ひとつふたつ
もうひとつと かぞえて
こころがさがしあてたのは
あなたのうた
 
たとえるなら
ねぇ なんにたとえよう
こえもないかなしみなら
ひとつふたつ
もうひとつと わすれて
また ふりだしからはじめる
きぼうのうた
 
わらえるかい
きっと わらえるよ
べつにむりなんかしなくても
ひとりふたり
もうひとりと つられて
いつか いっしょにうたいたいな
えがおのうた
僕らは思っていた以上に
脆くて 小さくて 弱い
でも風に揺れる稲穂のように
柔らかく たくましく 強い
そう信じて
 
かぞえうた
さぁ なにをかぞえよう
こごえそうな くらいうみから
ひとつふたつ
もうひとつと かぞえて
あなたがさがしあてたのは
きぼうのうた
ひとつふたつ
もうひとつと ゆれてる
ともしびににた
きえない きぼうのうた
2015年03月10日(火) No.1506 (園長日記)

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