Diary

欲を言えば・・・。


これまで、あまりボール遊びに興味を示す姿などなかった5歳児N組のY君とK君ですが、担任のS先生とドッジボールをするようになったことをきっかけに、Y君がこのところボールを上手にキャッチできるようになるため一人で一生懸命に練習?!をしているのです。今日も朝から園庭でドッジボールを空に向けて投げ、落ちてくるボールを受け止めるという単純なことを何度も繰り返しているのです。数日前までは頭上に真っ直ぐ投げることすらままならなかったのに、今日は自分の身長の倍以上の高さまで投げ受け止められるようになっている姿に上達したことが伝わってきたのですが、それでも、まだまだ手だけで受け止めようとするので、どうしても3割は取り損ねてしまいます。そこで、「Y君、上手になったね!でも、手だけで取ろうとすると、上手に取れないし、指を怪我することがあるから、こうして受け止めてみるといいよ。」と声をかけ、腕と体を使って受け止める方法を見せてあげて「じゃあ、園長先生が投げてあげるから取ってみて」と言ってボールを投げてあげたのです。すると、何度か繰り返すうちにコツを覚えてくれたらしく、落とすことなく上手に受け止められるなったのです。これまでも上手になりたいとの思いで、投げては受け止めを繰り返していたのでしょうから、上手く受け止められるようになると、楽しくて仕方がないようで、その後もそれまでより高く空に向けてボールを投げては受け止めるを繰り返していました。これこそが主体性による本当の学びであり、そのようなきっかけを作ってくれたS先生や子どもたち同士の力に感謝です。もし欲を言うならば、もう少し早い時期にボール遊びに興味を持ち、子どもたちだけでも遊べるようになってくれていたらということでしょうか。5歳児は来月の今頃、小学校就学へ向けて準備をしている頃かと思いますので、それまでの限られた短い時間、Y君には思う存分ドッジボールを楽しんでもらいたいと思います。
2015年02月25日(水) No.1497 (園長日記)

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