Diary

節目


昨日は成人式で20歳になった若者が大人の仲間入りを祝う節目の日でしたが、戦国時代は武家の男子が成人(14〜15歳ころ)したことを示すために行われた「元服」という儀式だったかと思います。そんな儀式ですが、時代が変わり祝い方も変わったものの未だに文化として残り、色鮮やかな晴れ着を着た嬉しそうな若者を見ると日本に住んでいることを改めて実感させてもらうことが出来ます。その一方、戦国時代の14・15歳の武士や太平洋戦争で特攻隊員として戦陣に散った14・15歳パイロットたちと、現代の20歳を比較する必要はないでしょうが、誰がどう贔屓目に見ても現代人(僕を含め)の方が幼く自立出来ていないことは明らかなような気がします。日本では今年、間もなく阪神淡路大震災から20年目を迎え、8月には終戦から70年目を迎えるなど多くの節目を迎え改めて平和を考えることとなるかと思います。ところが、世界に目を向けると未だにお互いの考えや違いを認めることが出来ないために争いが絶えず、フランスでは言論の自由が脅かされ、焦(きな)臭いテロが起きてしまうなど、負の連鎖の節目となりそうな気がしてなりません。一連のテロ事件を受けて、フランス・パリで犠牲者を追悼し各国の指導者が中心となり、国や人種や宗教を越え、皆が手を取り合いテロに抗議する大規模なデモ行進が行われた映像を見ましたが、デモなどすることなく、皆が手を取り合う世界になって欲しいものです。そして、日本でもパリと同様のテロが起きないことを願うものです。
2015年01月13日(火) No.1462 (園長日記)

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