Diary

保育所って迷惑施設?


とても残念なことですが、クリスマス親子礼拝の日の夕刊に「保育所って迷惑施設?」という見出しで、東京や名古屋では「子どもの声がうるさい」とか「親の送迎マナーが悪い」という苦情が目立つなど、保育所への風当たりが強まっていることが記事になっていました。現在の園舎が建つ時も近隣の方々が全て歓迎してくれたとは言えず、「送迎の際、事故が心配」という声が聞かれ、今は無くなりましたが、引っ越しが終わり実際に保育が始まると「一時停止もしないで物凄いスピードで走っていく車がある」といった苦情の電話が入ったものです。当園の場合、都会の保育環境とは違い住宅街にあるわけでなく、園舎の東側はいのししがやって来るような場所だからなのか、今のところ僕の耳には「子どもたちの声がうるさいという」苦情は聞こえてきませんが、子どもが苦手な方にとっては、楽しく遊んでいても子どもたちのあの声が騒音に聞こえるのかも知れません。確かに保育園は給食後のお昼寝の時間は信じられないほど静かな空間となりますが、本来の子どもの姿はじっとしていることがないためうるさい(賑やかな)存在であり、静かであれば、それは、よほど具合が悪いか、大人によって強制されて静かにさせられているということなのではないでしょうか。新聞記事には、庭に防音壁が設置されている保育園の写真まで掲載されていましたが、子どもの声が新幹線などと一緒に考えられているとすれば、本当に悲しいことでしかありません。数年前に書いたことがあったと思いますが、仙台市内の某老舗ラーメン店(新築前)の壁に吊るされていた「子ども叱るな来た道だ、年寄り嫌うな行く道だ」の書(言葉)をみんなが理解できるような世の中であったなら「保育所って迷惑施設」なんてことはなくなると思うのですが。
2014年12月22日(月) No.1453 (園長日記)

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