Diary

完成


昨日は一日中雨が降り、身体の芯から冷えてしまうような天気だったため、作業を断念せざるを得なかった5歳児M組の男の子数人による家作り(屋根作り)。昨日の遅れを取り戻すかのようにK君とY君は朝から「ちょっと、こっち持ってて」とか「ここはこっちが良いんじゃない?」などと相談し、工夫しながら一生懸命に作業に取り組んでいました。ところが、なかなか思うようにいかないところがでてきたらしく、ついに「ねえ、園長先生、ちょっと手伝ってくれない?」と助け!?を求めてきてくれました。これまで、幾度となく“手伝ってあげようかなあ”と思っていたのですが、子どもたちが自分たちで取り組んでいるうちは大人が手や口を出すべきではないので様子を見守っていました。しかし、子どもたちが助けを求めてきてくれたからには黙ってはいられません。そこで、竹の棒を使うことを提案したところ「いいねえ」という返事が返ってきたので、早速一緒に運び、梁の代わりにしてみました。すると、これまでよりは廃材の安定感が増し、それっぽい建物が出来上がりました。数日掛けて屋根を完成させた二人は満足げな表情で不要な廃材を片付け、その後、早速その家の中にシャベルや型抜きを運び込み、砂の魚やケーキといった商品を作り、某コンビニエンスストア「Fマート」をオープンさせていました。これでしばらくFマートにお客さんが訪れるだろうと思っていたのですが、午前中、2歳児や3歳児の子どもたちをバスに乗せ、野菜や果物を届けに行き戻って来た時には屋根は材料を含めすっかり無くなっているではありませんか。自分たちの判断でそうしたのか、先生に言われてそうしたのか、あるいは他のクラスの子どもたちが遊んでいるうちに壊れたのか確認することは出来ませんでしたが、あれだけ一生懸命になっていたのですから、“壊れても”、“壊しても”、あってはいけないことですが、“壊されても”、彼等は納得したことでしょう。そして今回の取り組みはきっとまた何か新たなことを始めるきっかけや経験になったことと思います。もし、また助けを求められるようなことがあれば、また一緒に作業したいものです。
2014年11月27日(木) No.1435 (園長日記)

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