Diary

同じなのに違う!?


みなさんの貴重な税金が使われている認可保育所。その認可保育所において、年に一度必ず行われるのが指導監査。今日はその監査のため県の担当者が法人本部へ来園し、第一・第二、それぞれの保育園の会計に関する帳簿や保育に関わる書類を細部まで確認し、また、実際に保育室や厨房を細部に至ところまで不適切なところがないか見ていかれました。主任のY先生を中心に、先生たちがしっかりと保育し、栄養士のE先生たちは栄養管理を行い給食を提供し、事務のkさんは丁寧に帳簿を付けてくれていることもあり、大きな指摘はなく無事に監査を終えることが出来ました。その一方で、毎年思うことは、同じ法人の保育園でありながら入所定員が違うため、子どもの人数が違い、そのために必要な職員の人数も違うため、色々な違いを感じる時間となります。多くの方はご存じないと思いますが、保育所は入所定員によって県や町から頂ける運営費の保育単価に差があるのです。しかも、入所定員が多く、保育者(職員)を多く必要とする保育所の方が子ども一人当たりの単価が低いのです。そんな中、職員の給与や公共料金を払い、環境設備を整え、園舎の返済をしながら運営しなければならないので至難の業なのですが、だからこそ無駄を減らし、僕ができることは何でもして行かなければと思います。
 さて、話は一転しますが、このところ、5歳児M組の男の子数人が園庭の丸太と廃材で作った砦!?に廃材の板や枝をせっせと運び、家作り(屋根作り)に励んでいます。ところが、材料のサイズがバラバラで思うようにはいかないこともあり、しょっちゅう崩れ落ち、それでも何度もやり直しています。こんな子どもたちを見ていると、昔の子どもたちが空き地で基地作りをしていた姿と全く同じで、時代が変わっても興味関心や行動は何も変わらないことを感じます。しかし、残念なことに、大きく違ってしまったもの、すっかり失われたものは、そんな風に自由に遊べる空き地、そして、そこで工夫して遊ぶ子どもたち、また、それを許す大人と十分な時間のように思います。そのためにも保育園ではそのような子ども本来の行動を許してあげられる環境を少しでも提供しなければいけないのでしょう。
 そうそう、もう一つ同じなのに違うこと、それは、第一と第二の給食!メニュー名は同じなのに、味付けや量が違っていることです。因みに、どちらが美味しく、どちらが盛りが多いか!?それは、どちらも美味しくて盛りがいいと思います。
2014年11月26日(水) No.1434 (園長日記)

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