保育日記

「うんとこしょ！どっこいしょ！」

日本では宮城県出身の彫刻家、佐藤忠良氏が挿絵を描いたことでも有名で、子どもたちには「うんとこしょ、どっこいしょ」のせりふや単純なストーリーが人気のロシア民話「おおきなかぶ」。そんな、おおきなかぶのお話しではありませんが、保育園の畑で5歳児の子どもたちが育てていた“かぶ”がいよいよ収穫の時季を迎えました。その収穫したかぶや以前収穫し保存していたジャガイモなどを使って、N組とM組の子どもたちが今日、ランチルームでポトフ作りに取り組みました。切った野菜を鍋に入れ暖炉でコトコト煮込み給食の時間に食べる予定でしたが、思い通りに火が通らず、結局はお昼寝の後に食べることになったのですが、ニンジン、玉ねぎ、ジャガイモ、カブ、全て柔らかく火が通り、野菜本来の甘みが出ていてとても美味しい出来でした。自分たちで種を蒔き、時には草むしりをして育ててきた野菜の味は格別だったことでしょう。カブが収穫された畑では、大根と白菜も順調にすくすくと育っています。この野菜は収穫感謝礼拝や、来週、福島県原町市からやってくる、原町聖愛保育園の子どもたちとの交流で生かされるようですが、きっと、その時も目を輝かせ取り組んでくれることでしょう。
　さて、保育園の畑での収穫は5歳児だけでなく、未満児の子どもたちも昨日、園庭の畑やタイヤの花壇で育てていたさつまいもを掘りました。残念ながら、僕は昨日、研修だったため子どもたちの様子は見ることは出来ませんでしたが、掘り残すことなどないはずのさつまいもを2歳児の子どもたち数人がで畑を一生懸命掘る姿がありました。しかし、なかなか出てこない（当然ですが）ことにしびれを切らしたらしく、「園長先生手伝って」言ってくる始末。そんな健気な子どもたちの願いを何とか叶えてあげたく、スコップで掘ってあげると、ネズミのしっぽのような“いも”というより“蔓”という表現が適切ないもが出てきただけでも大喜び！ということは、昨日掘ったお芋を食べる時にはさぞかし大喜びして食べることでしょう。
ちなみに、4歳児2クラスは柴農の畑で今年度最後のいもほりをさせて頂き、60㎏もの“紅あずま”を収穫して来ました。このイモも聖愛保育園の子どもたちとの交流会で使われるようですが、子どもたちそれぞれが秋の実り・収穫に感謝することができたことと思います。
　そうそう、これも既に皆さんご存知かと思いますが、現在、宮城県美術館ではミレーの生誕200年を記念するミレー展が開催されています。僕は未だ足を運んでいませんが、大きなカブの原画をご覧になっていない方は、素晴らしいミレーの絵を見に出掛け、佐藤忠良記念館でおおきなかぶの挿絵の原画（水彩画）をご覧になってみては如何ですか。

2014年11月07日（金） No.1420 (園長日記)

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