Diary

複雑


新聞等のニュース報道でご存知かと思いますが、東日本大震災の津波被害により起きた東京電力福島第一原子力発電所の事故後、通行規制が続いていた福島県富岡町と双葉町間の国道6号線が15日午前0時に規制解除され、国道6号線は3年半ぶりに前線通行可能になりました。このことにより、浜通りの経済活動や復興加速に繋がるとの期待が高まる一方、残念なことに悪い輩はこのような機会を狙っていることも考えられるため犯罪増加が懸念されます。そのためこの通行規制解除を富岡町と双葉町の方々が諸手を挙げて喜んでいるとは到底思えませんし、何より区間内の空間線量値は3.8μSv/h、最大値は大熊町内の17.3μSv/hというのですから帰宅してこれまで通りの生活が出来る訳ではなないのは明らかであり複雑な心境でしょう。内閣府の担当者は「不要不急の通行は避け、通行時は窓を閉め切ってほしい」と呼びかけていますが、それでも、3年半前のあの日一体何が起き、現在どのような状況にあるのかを自分の目で見、伝えていくこともあの震災を経験した者、そしてキリスト教保育連盟東北部会の使命なのかも知れません。復興の邪魔にならないのであれば時間を作って車を走らせてきたいと思います。
2014年09月17日(水) No.1385 (園長日記)

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