Diary
防災の日
今日から9月、そして、今日は「防災の日」。全国各地で様々な災害を想定し避難訓練がなされたようです。僕は昨日、教会での礼拝を守ったあと、S大学の教授の方々と連盟の役員と共に東日本大震災で大きな津波被害を受けた気仙沼市の幼稚園をお訪ねしたするためレンタカーを借り、車を気仙沼に向けて走らせました。仙台市の中心部は全くと言っていいほど震災の影響を感じさせることのない生活をしていますが、三陸道を北へ北へと走らせ終点で降り、なおも海岸線を走り、南三陸町などを通って行ったのですが、3年前とは比較にならないほど瓦礫が片付けられ、表現することが難しい当時の匂いは無くなっていた一方、沿岸部の嵩上げに土が必要なのでしょう、山肌が剥き出しになっている山が痛々しく見えました。また、未だに残っている壊れたままの住宅やガソリンスタンド、鉄筋コンクリート製の立派なホテルや鉄道の駅、そして震災遺構として残すべきかどうか意見が別れた南三陸町の防災センターなどを目にすると、「復興」という言葉を軽々しく使ってはいけないと思わされました。そんな中にあっても訪ねさせて頂いた幼稚園の子どもたちが元気いっぱいに過ごしていることにホッとさせられました。しかし、そう見えても心に負った大きな傷が癒えることなく未だに大きな音や小さな地震におびえる、急に甘え出すという子どもたちがいること、そして地域や収入の差によって自宅を新築したくてもできない方がいる一方、早々に新築した方と目に見える差にギクシャクも出てきていることも事実としてあることをお聞きするととても複雑でした。気仙沼を後にし仙台に戻る途中、利府町と塩竈市にある二つの幼稚園もお訪ねしましたが、震災以降どこの園でも物質的にも精神的にも傷があることを改めて実感させられました。来週は郡山や会津方面の園を訪ねますが限られた時間を有効に使うと共に、与えられた役割に責任を持ち取り組まなければ・・・。
2014年09月01日(月)
No.1374
(園長日記)
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