Diary

小さな先生たち!


あるクラスの子どもたちが給食を食べ終え保育室へ帰るときのことです。二階へ上る階段の前で一旦立ち止ったかと思ったら、以下のような声が聞こえてきました。「ちょっと待って〜!いいですか、あそばない(階段を上る途中での意)。」「二階に行ったら何するの?」「歯ブラシ!」「そう!分かった!!じゃあ、並んで〜!」とです。こんなやり取りをして、しっかりと確認が終わるとようやく皆で階段を上って保育室へ帰って行きました。
 この会話、一見、先生と子どもたちの会話のように聞こえるかもしれませんが、実は先生になりきった数人の女の子とその小さな先生たちに従い行動する男の子たちとの会話なのです。先生になり切った女の子たちの話しぶりはまるで担任の先生そのもの。僕は階段を上る前の会話しか聞いていませんが、あの調子ですと二階に上ってからも同様に指示され歯ブラシをした後、お昼ねとなったことでしょう!こんな会話がされている間、本物の担任の先生が何をしているかといえば、なかなか給食が食べ終わらない子どもたちに声をかけながら床に落ちた食べこぼしを片づけ大急ぎで子どもたちを追いかけて行くのです。子どもだけの時間がないように誰かが全体を見るようにしていますが、小さな先生たちは、給食を食べ終えお昼寝をするまでの僅かな時間、怪我なく過ごせるように担任の先生にお願いされて担任代行をしているというわけです。
 ある年齢になると、こんな風に子どもたちがとても頼りになるのですが、僕は今朝、園庭中央のケヤキの根元に生えた草を抜いていた時、必死な姿を見て不憫に思ったのか、3歳児と4歳児の子どもたち数人が「園長先生何してるの?手伝ってあげる?」といって一緒に草むしりを手伝ってくれました。お陰で一人だったら随分時間がかかったであろう仕事が有難いことに半分以下で終わりました。また、5歳児M組は小麦粉をこねるということから取り組む本格的なピザ作りを行ったようですが、その生地作りは小麦粉粘土気分だったのか「楽しかった」とゼスチャー入りでにこにこしながら教えてくれました。お裾分けに頂いた1ピースは試食には随分ボリュームたっぷりな大きさでしたが、子どもたちが作ったとは思えないほど「BONO!!」でした。草むしりをしてくれた子どもたち、ピザをごちそうしてくれた子どもたち、そして先生代行をしてくれた女子たちありがとう!?
2014年08月28日(木) No.1372 (園長日記)

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