Diary

最後の一人が・・・


年間通して多くの人が訪れる広島。特に、この季節は平和を願い祈るため、あるいは、原爆ドームと同じように世界遺産となっている安芸の宮島を観光するためなのか、原爆ドームなどがある平和公園はもちろん、ホテルのロビーや朝食会場などでは、様々な国の言葉が飛び交っていて、世界各国から多くの人々が訪れていることを感じます。そのため、当然なことですが、文化や習慣の違いを感じることがよくあります。その一つが、朝食バイキング!日本人の多くは、普段食べているであろう朝食の何倍もの量を皿に盛りつけ、満腹になっても残すわけにはいかず、必死に詰め込んでいるのが目に見える方がいるので驚いてしまいます。日本人の僕がいうのも変ですが、そんな日本人を不思議そ〜うに見ている外国人たちがかおかしくてなりません。彼らはそんな日本人をどのように感じているのか気になります。
 そして、もう一つ気になること、それは、近年、世界的に有名になった和食のことです。味噌・しょうゆ、豆腐や豆乳は健康食品として定着しつつありますが、外国人が食べることのない梅干しやゴボウ、納豆をどう思っているかです。特に納豆は日本人の中にもあの匂いがダメな人がいるのですから、外国人の中には納豆の驚くような匂いに卒倒しそうになっている方もいるのではないかと、いらぬ心配をしてしまいます。
 さて、くだらない話はこれまでにして、本来ならば昨日の日記に書くべきだったことかと思いますが、広島に初めて原子爆弾を投下したエノラゲイと名付けられたB29爆撃機に搭乗していた最後の一人が亡くなったということを、昨日、広島で知ったことに不思議さを感じます。多くの方がご存知かと思いますし、以前にも書いたことがありますが、エノラゲイから投下された爆弾には「リトルボーイ」というコードネームが付けられていました。そして、広島に原爆が落とされてから遅れること3日、長崎に爆弾を落としたボックスカーというB29爆撃機から投下された爆弾のコードネームは「ファットマン」といいました。そんな二つの被爆都市では幼稚園・保育園の子どもたちまでもが毎年「平和公園」に足を運び、祈りを捧げるそうです。確かに、昨日も炎天下の大都会、広島市のど真ん中を、保育園児と思われる子どもたちが水筒をぶら下げ、青い帽子を被り先生たちに手を引かれ並んで平和公園に向かって歩いていました。このような姿は、ヒロシマ・ナガサキからなくなることはないことでしょう。そして、東日本大震災で被害を受けた東北の各地でも・・・。
2014年07月31日(木) No.1353 (園長日記)

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