Diary

外れて良かった


宝くじ・競輪・競馬・競艇などであれば、外れて欲しくないどころか、当たって欲しいでしょうが、沖縄などで大きな被害を与え、昨日から進路を心配していた台風は予報が外れ、雨や風の影響や被害もなく過ぎてくれました。しかし、気温と湿度が上がり、日本の蒸し暑い夏を感じさせられました。そんな中、5歳児の2クラスはお泊まり保育に向けてかまどでのカレー作りに挑戦!ところが、こちらは、火起こしの時間など想定していた予定から随分外れて出来上がることになってしまいました。これが実際のお泊まり保育で起きてしまったとなるとスケジュールがずれてしまうことになるので、想定時間や準備物などの見直しのために、良い意味での外れと考えるべきでしょう。便利な電気製品などに囲まれ、キャンプやBBQでない限り、火を起こし煮炊きすることのないであろう先生や子どもたちにとって、かまどでの調理は簡単でないということでしょう。だからこそ、火を付けることの困難さやその熱さ、煙の匂いなどを経験することが生きて行くための知恵につながる本当の学び(教育)なのだと思います。ほんの数十年前までは日本でも当たり前だった火を起こし、かまどで食事を作ったり、薪でお風呂を焚いていた方々、そして今でも電気もない自然の中で、自分たちで獲物を捕獲し原始的な方法で火を起こし食事をしている発展途上国の人たちの方がはるかに生きる力を持っていることなのでしょう。
2014年07月11日(金) No.1340 (園長日記)

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