Diary

お礼をしに


一生懸命作った未満児の子どもたちの畑に植えるサツマイモの苗を、今年も柴田農林高等学校から譲って頂く予定が今年は難しいというお知らせを受け、畑担当!?のM先生が大急ぎであちこちのホームセンターに問い合わせをしたのですが、サツマイモの苗を植えるには時既に遅く、どのお店にも苗はありません。そこで奥の手として、宮城県より寒い県外であれば、若干苗を植える時期が遅いであろうと考え、山形のある幼稚園の園長にお電話を入れ、サツマイモの苗が売っていないかどうか訪ねてみました。するとどうでしょう「山形でももう売ってないなあ。でも、うちの幼稚園の畑にもサツマイモを植えるために苗を買ったけど、畑が狭くて苗が余っていたような気がするから、確認して電話する」と言う返事!しばらくすると「先生、沢山じゃないけど、残っているから使ってちょうだい」そう言う返事を頂き、届けて頂いた苗を植えたのが先週。しかし、出来ることならもう少し植えたい。そうは言ってもどこにも売っていないというので諦めていたのですが、車で出勤した日、仙台までの帰宅途中、村田町のとあるお店の前に数種類の野菜の苗や花の苗が売られていたので、車を止め念のために聞いてみました。「すみません、ちょっとお尋ねしたいのですが、サツマイモの苗はありませんか?」すると案の定「もう遅いなあ!この時期じゃどこも売ってないと思うよ!」「実は保育園の子どもたちと一緒に育てたくて・・・」と話すと「時々遅い時期に市場に入ることがあるから、その時に取っておいてあげる?もし、入ったら電話してあげるから連絡先書いて」と言って下さったのです。そして、昨日のお昼頃、そのお店から「先日のサツマイモのことだけど、苗まだ必要ですか?あちこちから探して集めたけど・・・!?」「ありがとうございます。もちろん是非頂きます」と返事をすると「でもあんまり立派じゃないからお代はいりません」と言うのです。わざわざかき集めて下さった上に「お代はいりません」というお店屋さんの言葉にビックリ!そこで、苗を取りに行ってくれるR先生にお代の代わりに昨年度の卒園児が作った味噌を持っていってもらいました。それにしても、初めてのお客で、しかも無理難題である注文に対し利益を考えずに商品を探して下さった優しいお店屋さんに感謝し、車で出勤した今日、帰宅途中にお礼をして帰りました。そして、もう一件、先日局地的豪雨から救って下さった先生がどなたか判明したので、傘をお返ししながらお礼をしにいくことができました。悲しい事件事故が多い荒んだ世の中になりつつあると思っていましたが、世の中まだまだ捨てたもんじゃないことを感じさせられる嬉しい数週間です。
2014年06月18日(水) No.1323 (園長日記)

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