Diary

悲鳴


昨日の味噌作り同様、保育園の恒例行事となった「ひつじの毛刈り」。今日は、そのひつじの毛刈りの日でした。昨年度を含め、これまで経験している子どもたちは朝からひつじたちがやって来ることを心待ちにしながら園庭で遊んでいて、いざトラックが到着すると、好奇心いっぱいの子どもたちはひつじたちのもとへ駆け寄り「かわいい〜」と大喜び。ところが、中には得体の知れない大きな生き物が来たといったような反応をする子どもも。そして、いざ毛刈りが始まると喜びがMAXに達し、バリカンに手を添えてモコモコしていた毛を刈る経験をさせてもらい、遂にはヤギのようになるのを不思議そうに見ていました。このような経験はなかなか出来ないので、子どもたちだけでなく先生たちにも経験して欲しくて「したことない先生たちもどうぞ」と声をかけたのですが、4歳児H組のI先生はとう遠巻きに見ているので「I先生も是非してみて下さい」と声をかけたのですが、すると「じつは、わたし動物苦手なんです。」そして笑いながら「これって園長命令ですか?もしそうだったら、どうしましょう」と悲鳴を上げるように言うのです。「もちろん嫌なことを強制させることはありませんから」と返事をするとホッとしていましたが、鮮明な記憶は残っていなくとも幼い頃、犬に追いかけられた経験が深層心理に残っているのでしょう。今日の毛刈りの経験、子どもたちの深層心理に動物が苦手という記憶が残っていないことを願います。
 さて、意外と苦手な人が多い「鳥」。そんな嫌われ者の鳥(スズメ)が今日保育園に迷い込んだらしく、子どもたちの下駄箱のところに佇んでいたのせす。そんなスズメを見つけてくれたお子さんを迎えに保護者の方が、「あのう、あそこにスズメがいるんですが、あれって本物せすよね?」と教えてくれたのです。そのお知らせに驚き、玄関へ行って見るとオブジェではないか?と思うほどじっとしていて逃げる様子がありません。しかし、そこは野生の生き物、やはり何かを察したのか逃げようと急に飛び立ちました。すると、主任のY先生など数人の先生たちの悲鳴のような声が玄関ホールに響き大騒ぎ。ところがスズメはまだ園舎の中から出て行きません。しばらく様子をみることにしていたのですが、そんなことを知らない4歳児A組のM先生が保育室から職員室へ降りて来たのですが、そのことに驚いたのはスズメ。一方、鳥が苦手なM先生はいるはずがないスズメが飛んだのでビックリして悲鳴を上げながら必死に階段を掛け降り職員室へ逃げ込みました。それからというもの、M先生はzスズメが逃げるまでさっきの階段を避け別な階段を使い職員室と保育室を行ったり来たりしていました。でも、スズメはM先生以上に悲鳴を上げたい気分だったことでしょう。
2014年05月30日(金) No.1310 (園長日記)

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